大事なことなので再投稿いたしました(*´▽`*)

 

仕事柄よく屋根材のパンフレットを拝見する機会が多いのですが・・・・

 

よく見かけるのが「弊社の屋根材は断熱性能が優れていますので快適を提供します!」・・・・

 

(;´・ω・)?????????

 

何を言っているのかな?????

 

よく金属屋根材で「ウレタン裏打ち」「断熱性能がある」という方がいらっしゃいますが、

 

厳密に言いますと「断熱性能がありません!!!」

 

本来の断熱とは、通産省の省エネ基準にも定められている通り「均一の厚みをもった断熱材」というものです。

 

ウレタン裏打ちの金属屋根材は残念ながら、下図にあるように「均一な厚みでない」ため、本来の断熱とは言うことができないのです。

 

これよく「省エネ対策リフォームの助成金」などの案件で相談があるのですが、残念ながら適合外です。もし屋根で適合させるとしたら、合板の上に均一な厚みの断熱材を敷き、さらにその上に合板を張ってから下地防水紙→屋根材 となるのですが、前のブログに書いたとおり、適合外ですが性能的には「換気棟つければあっという間に解決する」また省エネ対策とすれば「天井断熱に均一の断熱対策をすれば適合」となります!!

 

もちろんウレタン裏打ちの金属屋根材は「全く断熱性能がないのか???」というわけでは決してないです。全くない金属屋根材よりはかなり断熱性能は向上します。

 

あと断熱とは関係ないですがウレタン裏打ちの金属屋根材はウレタンを打つことで「とてもへこみにくい!」性能を持っています。

 

よく屋根材本体の断熱性能など言われますが・・・・・

 

棟換気を規定数入れれば(北海道以外は天井面積の1/1600の屋根下地開口面積 *個人的には倍の1/800がベストと思っている)

 

屋根裏の温度がそれだけで9度も下がります(添付写真のシュミレーション例)

 

夏場33度晴天時に屋根表面温度は

日本瓦73.3℃ コロニアル73.2℃ 金属屋根73.1℃ くらいになります。

 

その時の換気棟なしの屋根裏の温度は

日本瓦55.3℃ コロニアル58.2℃ 金属屋根58.5℃ くらいになります。

 

↑つまり屋根材自体の断熱性能高い低いなどの論議はこの程度なのです( 一一)

 

そして換気棟を入れると屋根裏の温度は↓

 

日本瓦46.0℃ コロニアル48.9℃ 金属屋根49.5℃ と圧倒的に温度が下がります。

 

さらに軒裏に給気口を設置すると

日本瓦43.8℃ コロニアル45.6℃ 金属屋根45.9℃ とさらに下がります。

 

住宅の場合は最終的には天井裏の断熱材で室温が28度程度になるように調節するのですが、

屋根材自体の断熱性能での温度差はせいぜい3℃程度なのに対し、換気棟は規定量取り付けるだけで、10℃弱も小屋裏の気温を下げることのできる、圧倒的な気温差を出せる素晴らしい材料です。

 

*夏場に屋根リフォームで換気棟新規取付で屋根に穴を開けると小屋裏のよどんだ暖かい空気が陽炎(かげろう)になって出てくるのを何回も見ていると本当に必要なことだと実感いたします<m(__)m>

 

あっ!ちなみに天井の無い構造の倉庫の屋根など室内側から屋根の裏面が見えるような環境では、断熱ではなくむしろ遮熱などが効果あります!(こういうところに貼る屋根材の裏面にはペフシートという薄い発泡材が張られているものが多いのですがこれは断熱というよりかは結露防止のためです!

 

またよく「屋根下地合板が腐る」という事例も散見しますが、天井裏の空気を流動させれば合板が普及する確率も大幅に減ります。

 

こういうことを言うと「換気棟メーカーの差し金??」って言われることもありますが決してそーではなく、

 

棟換気は住宅にとって本来必要な機器なのです!

 

皆さんもし換気棟が付いていない屋根なのであれば、あとからでも取り付けることができますので、リフォーム会社さんに相談してみてください!(^^)!

 

こういう理屈をちゃんと理解すれば変なトラブルは減ると思いますので、皆さんに周知していきたいと思います(*^^*)

 

受注者(リフォーム会社)、発注者(お施主様)ともに正しい知識を持ていただくように今後も情報を発信していきます。

 

それでは素敵な1日を!(^^)!

 

 

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