「月と3つのあかり。」
あかりが1つ、
1つめの子が見えない月を見上げていました。
あかりが2つ、
暗闇にポカンと浮かぶ月のようなあかりのことが気になって、2つめの子が声をかけてくれました。
あかりが3つ、
1つめの子と2つめの子があまりにも楽しそうに会話していたので、3つめの子がその心地よい声につられてニコニコ笑顔でやってきました。
3つのあかりは互いに影をからませ身を寄せあつまって
自分のこと、この森のことについて、
ヒソヒソペチペチ、
ヒソヒソペチペチ、
(中略)
夜が明けるころ、
新月の夜にふたたび会うことを約束して、
それぞれの家に帰っていきました…。
数、場所、配置が変わると、
そこに流れる、
あかりがつくりだすモノガタリの世界もどんどん変化する。
こんな風にあかりとモノガタリを
組み合わせても面白いかも…