皆さま、今どうしても買いたいものありますか~はてなマーク

 

スマホや雑誌の写真を見て、ため息をつきながら…

「買いたいナ~」

「でも見ているだけでも幸せドキドキ

なんて感じた経験ありますよね爆笑

 

私も一昨年、仕事道具(生殖医療に関連するもの)で「買いたいナ~」と写真や動画を見ながら思っていたものがありました。

それが…

『 タイムラプスインキュベーターキラキラ 』

その中でも最人気のエンブリオスコープ®です。

(実はうちの胚培養士長も思っていたみたいです…)

 

「でも高額だし…」

「買うとなったら取り扱う胚の個数からして4台買わないといけない…」

「立派な一戸建て買える予算必要…」

…とウジウジしておりました。

 

しかし

「これは高度生殖医療に携わっている生殖医療専門医なら誰もが欲しいと思っているハズだ!」と奮起ビックリマーク

 

そこで懇意にしている全国有名不妊クリニックの先生方に聞きました。

(※ちなみにQは私のクエスチョン、Aは諸先生方のアンサー、Rは私のリアクションです)

 

Q 「やっぱりいいですか?」

A 「必須やね!」

R 「ビックリマーク

 

A 「世界でも導入が進んでますよ。欧米では学会の論文や成績発表、薬の治験はもうタイムラプスインキュベータを使っていることが条件となってる。」

R 「ビックリマークビックリマーク

 

A 「うちでもK-systemと比べて成績が明らかに上がったね。胚盤胞率と妊娠率両方ともだよ。」

R 「ビックリマークビックリマークビックリマーク

 

A 「知識の豊富な患者さんはタイムラプスインキュベーターがあるかどうかでクリニックを選んでいるよ。」

R 「…」

 

A 「まだ持ってないの?」

R 「…」

 

A 「早く導入しないと患者さんかわいそうだよ。だって、最新の生殖医療を提供してないじゃん。」

R 「……」

 

A 「導入してない?? 胚かわいそ~。発育判定のために庫外に取り出されて、大気の活性酸素に曝され、光に曝され、温度変化に曝され。それと1日1回で5日間、計5回の胚観察ポイントの画面だけで、胚の正しい評価ができるの?それも人の目で。エンブリオスコープは8,000回近くの胚観察ポイント画面すべてを使ってAIが胚の評価をするんだよ。」

R 「!! !! !! みんな導入しはじめていたんだビックリマーク

 

聞いていたら…

使っていた旧式のK-systemのインキュベーターがポンコツに思えてきて…いてもたってもいられませんでした。

K-systemのインキュベーターとエンブリオスコープ®の機能を比較した場合

飛行機で例えるとプロペラ機とジェット機

バイオリンで例えると学生が使う100万円レベルとプロが使う1000万円レベル(金額はそのくらい違う)

うーん、他のたとえだと…

サッポロ一番の味噌ラーメンとすみれの味噌ラーメン

(でもサッポロ一番も好き…あんまり差ない?ウシシ)位の違いがあります音譜

 

ということで畑山理事長に相談。

中山 「導入したいんですが」

理事長 「あー。先生が欲しかったらいいよ。いいよ。買っても。」 

中山 「ありがとうございます!」「それと、言い忘れてましたが買うの4台ですけど。」

理事長 「あー…汗」「……」「……」「できるだけ値切ってね…」

 

ということで一般の会社では考えられないような決裁過程を経て、一昨年に導入しました。

現在、当院では国内最大規模を誇るエンブリオスコープ®4台を有しております。

皆様のすべての胚は一つ一つ個別のチェンバー(小部屋)の中で安定した環境のもと日夜、管理され、AIがそれを評価し続けています。胚培養士が観察のために庫外に取り出して顕微鏡で見ることはありません。 

胚にとって庫外に取り出されて顕微鏡の光を浴びせられるほど嫌なことはありませんからね。

やはり素晴らしい音譜音譜

昨年の培養成績も上がりましたアップ

 

畑山理事長ありがとうございました! 

K-systemのインキュベーター長い間お疲れさま、ありがとう!

 ポンコツとか思ってごめんなさいニコニコ

 

次回よりエンブリオスコープ®の凄さについて私なりに解説していきます。

ご期待くださいビックリマーク

エンブリオスコープ®は胚培養士長のブログでも胚培養士の視点から詳しく解説しています。

(続く)