足立区が策定めざす「地域保健福祉計画」とは? ― 東都協議会主催の学習会 | 足立健康友の会

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「安心して住みつづけられるまちづくり」
をめざして活動しています。

 5月20日(月)、東都保健医療福祉協議会主催・足立社会保障推進協議会(社保協)共催による学習会「足立区の『地域保健福祉計画』を学ぶ」が、千住介護福祉専門学校で開催され、職員や社保協加盟団体の役員、地元の区議会議員など21人が参加しました。
「地域保健福祉計画」とは、足立区が「地域共生社会の実現」をめざす立場から、保健福祉分野における既存の個別計画(高齢者保健福祉、障がい福祉、子ども・子育て支援等)を横断的に貫く上位計画として今年度初めて策定する計画であり、区は今年の夏~秋頃の確定をめざして策定を進めています。
 地域保健福祉計画の策定は、東都協議会が今現在、地域で取り組んでいる医療・介護・福祉事業にも影響してくることが予想されることから、計画策定を所管する区の福祉管理課長の近藤 博昭さんをお招きし、お話をうかがいました。
 近藤課長は、戦後数十年かけて生活の「個人化」や地域コミュニティの希薄化が進んだことや、個別の事例でも「ヤングケアラー」や「8050問題」など複層的に絡み合った問題に対応するため、高齢者のみならず若年者・子育て世帯を含む全世代に対応した「重層的支援体制」の構築が必要であることを強調。新たな取り組みとして、今年4月から10名の相談員体制のもと「福祉まるごと相談課」を設置し、アウトリーチ活動も含め、まだ可視化されていないさまざまな課題を拾い上げる取り組みに着手していることを報告しました。
 参加者からは「地域包括ケアの取り組みとの整合性をどう図るのか」「地域包括支援センターと福祉まるごと相談課との切り分けはどうなっているのか」「計画実施に対する予算上の手当はどうするのか」などの質問も相次ぐなど、熱のこもった学習会になりました。