"外科医師は無罪" 最高裁へ第14次の署名提出 | 足立健康友の会

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患者さんや地域の方々のいのちと健康を守り、
「安心して住みつづけられるまちづくり」
をめざして活動しています。

乳腺外科医裁判は、来年1月21日に弁論が開かれることが決まりました。
無罪判決が確定するまで署名活動は続けられます。
引き続きご支援ください。

11月26日に、第14次の署名提出行動が行われました。
事務局の野田英樹さんからの報告をご紹介します。
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第 14次最高裁要請行動の報告2021年11月26日10時~11時

 他の事件で参加された方もいて乳腺外科医師事件では、救援会神奈川、救援会東京都本部からのお二人と、外科医師を守る会の野田の3人が参加しました。

 今回は署名を 19,323 筆と科学警察研究所(科警研)の技官が書いた論文を提出しました。
 署名はこれまで 1 年かけて約 6 万筆を提出してきましたが、全国民医連に改めてお願いしたことや、Q&A パンフを配ったり、弁論決定のニュースが全国紙に載ったことで、皆様の関心が高まったことが数字に表れたと思います。個人署名の累計は 78,792 筆となりました。目標の 10 万筆が現実味を帯びてきました。

 科警研の論文は、裁判員制度が導入される際に、科学的な証拠の取り扱いについて、証拠の科学的許容性を定めたドーバート基準の紹介をはじめ、科学鑑定の信頼性について著したものです。もしドーバート基準が日本で導入されていたら、検察側の証人や証拠は裁判で採用もされないはずです。この論文で著者自身が「科学的根拠を示さず、自分の判断は正しいとする主張には気を付けていただきたい」と述べています。
 科警研は県警所属の科捜研に対して技術的指導をする関係にあり、別組織ですが科学鑑定については同様の方法で行っていると考えるのが自然です。科捜研の鑑定が改めて杜撰であることを示すものです。

 参加者からは、東京高裁が科捜研のずさんな証拠の取り扱いを許容したこと、専門家でない証人の意見を採用したこと、せん妄がどのような症状であるか理解せずに女性患者がせん妄でなかったと決めつけるのはおかしい、との指摘がされました。また 11 月16日の弁護団が行った記者レクチャーに多くのマスコミが集まり、この事件の関心の高さが表れていると伝えました。
 要請終了後、裁判所前で他の事件の関係者と、連帯して頑張ろうと確認しあいました。