苦節4年・・・いや5年くらい?
ひとつの投稿論文にこれほど時間がかかるとは思っていませんでした。
やっぱり、これまでの私は、博士課程どころではないレベルだったんだなと思います(;'∀')
ともあれ、今日、投稿論文をかなり書き進めることができました!
ストーリー構成では、過去一番の出来!
友達に見てもらったバージョンよりかなりうまくできていると自分で思います。
いままで、書いては消して書いては消してを繰り返していました。
メモ的な断片にしかならず、バラバラな文章で、相互のつながりが出ない。
ストーリーがいまいちだったのです。
一応苦し紛れの展開を作っていたのですが、どうも話がよくある展開。
だれでも思いつくレベルの教訓じみた話しか結論にできず、説得性がない。
引き込まれるほどの具体例・リアルさを伴って初めて、面白い論文になると思うのですが、それが全くなかったのです。
研究がどうもうまくいかず、仕事休みに、くるみおはぎ食べに行ったりしてました笑
おいしかったです(^^♪ 道の駅雷電くるみの里
今回はそれなりに書けたのは、いくつかポイントがありますので、備忘にメモしときたいと思います。
まず、示したいことを後ろにもっていくこととした点が大きいと思います。
これまでのドラフトでは、示したいことを初めのほうに書いていたため、うまく全体が構成できませんでした。
なぜかというと、知識不足と前のめりの姿勢だったからです。
私が示したいことは、本来的に「緩やかに状況証拠で示すしかない」内容なのですが、それをがっちり論理で示そうとしてしまっていたのです。なので、もともと無理がありました。
これを止めて、後ろのほうにもっていき、状況証拠や先行研究の考え方で、ふんわり示すようにしましたら、けっこううまく全体の流れができてきた感じです。
そのかわり序盤にはこの論文で取り上げたい疑問点の位置づけを先行研究と自分の考えでしっかり記述することにしました。これによって、中盤以降の本旨への流れがスムーズになりました。
つまりは、人文系の研究論文の「前フリ(導入部分)」は、しっかり長めのほうが良い・・・ということです。
あっさり本題に入るのは、よくないですね。唐突感があり、読めたものではありません。
概要の提示で少しだけ結論を頭で出す点を除けば、人文系の論文ってむしろ前フリが6割くらいの分量でもいいのかも。
これも分野によると思いますが、文学ではないのですが人文系論文を書いております。歴史にちょっと近いです。
そして人文系の研究って、これまでの研究者の方たちの膨大な議論があるわけですから、私レベルが付け加えて主張できることなんて、ごくわずか。
前フリ6割になるのはむしろ自然ですね。あとは本題1割、帰結や想定される反論への対処が3割くらいでしょうか。
前フリをしっかりと書くことができたのは、知識量が増えたからだと思います。
ここは、しっかり先行研究や周辺知識を仕入れているかで決まりますね。
研究そのものというよりは勉強に近いほうです。
先行研究はわりと読んでいたのですが、周辺知識を仕入れることができていなかったのです。
でも、最近時間をかけて、周辺知識の習得に取り組んだのがよかったです。
ここを怠ってましたので書けなかった…だってサラリーマン稼業ありますので、土日休みたいし (´Д⊂グスン
前フリのあとに当然、自分が言いたいこと、つまり本題が来ますが、本題は数学・論理学の論文じゃなくて人文系の論文であることもあって、前フリがうまく構成できたなら、本題はあっさりで済むというのも気づいた点です。つまり前フリがしっかりしていたら流れ的にも自然と本題に移行できるので、余計なことを書かなくても本題の提示は済むのです。
前フリというズームインが自然でかつ成功しているなら、すでに本題に焦点は合っている。
だから多言を弄さずとも、自然と読者は言いたいことに着目してくれる気がします。
逆に前フリ少なめでドラフトを書き始めると、ごちゃごちゃと論旨と違う補強をしはじめて変な方向にストーリーが行ってしまう気すらします。ドラフト段階ですら前フリしっかりと構成したほうがいいなと今後の自分の教訓にします。
あとは、だめだったのはなにせ自分の頭が固いからでしょうか。
うまくアイデアを切り替えられなかったです。
こう書こう!と決めていきなり本題に入る感じの構成をしてしまい、そのほかの構成というものを想像できなかったです。
なので頭の冷却期間がかなり必要でした。
ここしばらく仕事ばかりで、頭がかなり冷却できて固定観念が消えたことが良かったんだと思います。
なにはともあれ、ストーリー構成がしっかりできたのは大きな前進!
4月からは卒業研究も始まりますが、投稿論文も割と前進したことで心に余裕が少しできた気がします。
ただ、4月からは仕事も繁忙期なので両立を頑張らねば(;^_^A