将来のお金の不安を政府がどう解消するか
最近の町での会話を聞いていると、将来のお金の不安が大きいと感じます。
物価が上がっていくけど、給料がそれほど上がらない。年金も上がらない。貯えを崩していかないといけないなど。
では、どうすれば世の中の景気が良くなるのでしょうか。
今の政権では、そのプランを持っていないか、もしくは実行しないのではないかと思います。
世の中の景気を良くするには、通貨(お金)の量を増やす必要があります。
世の中にお金を出回らせるには、主に、次の3つの方法があります。
(かなり概略の、全体的な話をしていますので、そう思って読んでください)
1 民間の銀行が企業にたくさん貸す
2 政府が国債を発行して財政出動し、公共事業をしたり国民にお金を配る
3 外資や外国のファンドから資金を引っ張ってくる
1は90年代まではたくさん行っていましたが、国際基準のBIS規制などで制限され、今では大変消極的になりました。
日銀が民間銀行にマネーを供給しても、民間銀行がリスクを恐れて企業に貸しませんし、企業も借りません。
2は90年代までは政府もたくさん公共事業を行っていました。これが非効率・無駄などと言ってマスコミに叩かれ、公共事業を大きく減らしました。
また、大蔵省の運用部が「第二の予算」としてゆうちょ・年金の資金を政府が運用して世の中に出していたのですが、この蛇口も小泉改革で廃止させられました。
となると3しかなく、90年代以降、外資や外国のファンドのマネーをたくさん日本に招き入れることになりました。
これによって、外資が日本企業に融資したり、株や土地などを買収し、外国のマネーが増えました。
しかし融資は金利が高かったり、買収されるとオーナーが外国人に変わりますので、結局は資産が減ります。
安倍元総理はコロナ下でも2の国債発行による財政出動をやって補助金をばらまきましたが、交代後の首相はそれもしなくなり、
今の自民党にできるのは3を増やすことぐらいでしょう。
しかし、外資や外国のファンドを引っ張ってくると、一時的に資金が供給されますが、結局は日本経済を売り渡していくことになります。
最もよいのは、1・2をきちんと増やすことです。
民間銀行がリスクマネーを積極的に供給するよう、国際基準に縛られずに規制を変更します。
また、民間銀行に対する利息返済分の資金供給のためには、政府が財政出動をあわせ行うことが不可欠です。
国債発行して日銀が国債保持を増やせば、国債返済を繰り延べ、永久国債化することで、資金を供給し続けることができます。
2が野放図に増えすぎると問題ですが、日本の今の純資産・経済規模からすれば、国債による財政出動がまだ足りません。
こうした1・2の方策を増やし、3の外資マネーを減らせば、日本が豊かになっていきます。
しかしこれは、外国勢力の利益に反する結果になりかねず、外国勢力の顔色をうかがう政治家には実現できません。
90年代の日本では、外国勢力の強い圧力がかかり、マスコミのバッシングや政治家・官僚へのスキャンダルとなり、日本の成功した仕組みが変えられてしまいました。
その外国勢力とマスコミのからくりを見抜き、再度日本が豊かになる仕組みに転換する必要があります。
こうした財政・金融政策を行うことで、将来のお金の不安が解消します。
そのためには、外国勢力とマスコミに毅然と意思をもって立ち向かうことが必要なのです。