5月12日は、当診療所の開設記念日でした.
(某スタッフの30回うん回目??べーっだ!のバースデープレゼントでもありました!)

平成26年のこの日に開業し、あっというまの1周年記念日となりました.
正直、「めちゃめちゃ」早く、「もう一年」か~という感想ですシラー
やったこともない個人起業で、どうなることかと不安もありましたが、医師としてしか能がない自分としては、とにかく、「これまで通り患者さんやご家族に真摯に向き合う姿勢を忘れずに」と心がけて真面目にやってきました.
お陰さまで大きな事故もなく、スタッフのもめ事もなく?(女性圧倒的多数職場なのに!?)、この日を迎えることができました.


1年目最終日に来られた最後の新患さんが3139番目で、これで延べ10056件目の診療を行った計算となります(単純計算で月平均838件、日平均41件).
近隣の混雑する小児科さんと比べると全く話にならない数でしょうが、当診療所の売りである、神経・発達関係の相談の割合約30%程度を含む結果ですから
私個人としては、やりたい内容も継続しながら、地域の一般小児科診療にも少しは関われた結果と思っています.

<一般診療>
当初は「神経を診る特殊病院!」と誤解されていた叫び様子もありましたが、お陰さまで一般小児科の風邪やアレルギーなどの相談も順調に増えてきました.
小児救急輪番も計3回経験し、特に1月1日の深夜にまでおよぶ診療は、疲れましたが、初めての経験で大変勉強になりました。
ワクチン接種も 細々ながら、インフルエンザの1115件カゼを含め、計3325件と結構頑張りましたニコニコ
また、木曜午後の診療は、意外に好評で、普段とは違う「プチ救急病院」的にバタバタするようになってきました.

<専門医療>
専門医療として取り組んできた内容(http://adachi-kodomo.com/features.html)に関しては、

神経・発達関係:
在宅医療(在宅人工呼吸10件、内CPAP2件、在宅酸素13件、気管切開患者3件など)、ボトックス注射延べ219回施注射、バクロフェンポンプ充填術6回、
てんかん患者数324名、脳波検査実施件数253件、

心理発達関係:
発達検査実施件数104件、心理カウンセリングドキドキ実施件数491件
と当診療所の特色を少しは出せたかなと思っていますわんわん

その他:
また、市民病院時代から継続している「周期性発熱症候群」の症例集積では、現在22例をフォロー中で、この謎めいた疾患ドクロについて、東京や長野の患者さんから直接問い合わせがあって驚きました. 新しい治療の取り組みを含めて継続中です.

そして、これらに関連し、近隣のクリニックや市民病院、こども病院などからの紹介受診件数も、50件を超え、これまでやってきた自分の専門医療が少しは認知されてきたことを嬉しく思っています.

<学術活動>
一方、開業後のバタバタを口実に学術活動は随分とさぼってしまいガーン
論文(共著含む)2編、講演会(演者)5回にとどまりました. 診療所で小さくおさまることなく、また「医療や学術の進歩の原点は個々の症例にある」ことを改めて意識して、2年目は勉強(研究)活動を再開したいと思っていますメモ

以上、開業一年を迎えて大まかですが振り返ってみました.
もちろん、このような「結果」だけではなく、個々の患者さんが元気になり、笑顔にひひで帰って行かれる様子が一番嬉しいものです. そして、診療の合間に時にはたわいもない会話もしながら、こども達やご家族の方々と接する中で、いろんなことが勉強となり、もっと自らを見つめ直し、人間として成長しないといけないな、と感じることばかりです.

2年目が始まった今、「まだ一年」であることを自覚し、もっともっと「地域で愛される、温かく、明るく、優しく、丁寧で、そして楽しい」診療所になっていくよう、スタッフ一同、今一度気を引き締め、いろんなことを修正改善しながら努力していきたいと思っています.




皆様、どうぞよろしくお願いしますかお
そして、どうぞ遠慮なくご意見、ご指摘お願いしますね.

最後に、いつも無理を言っている お隣の「つつじ」薬局さんにも感謝します.
ありがとうございます. 

我が家の庭には、ハナミズキとともに、赤いツツジの花も満開です.

開業1周年目に感謝とともに
 
あだちこども診療所 
所長 足立昌夫(スタッフ一同)