昨日、一人の少女の卒業式がありましたクラッカー

12年前、跡継ぎ狙いの超計画的妊娠の結果、めでたく授かった女の子の小さな小さな新しい誕生がありました. 思えば科学知識、迷信的知識、タイミング的知識、その他の努力、などなど、ありとあらゆる知識を総動員し、これで予想外なら科学は信じない、と臨んだ結果、神様は選んで女の子を授けられましたニコニコ

「今週も大きくなってない」「まあ、様子を見ましょう」と繰り返し医師から言われていたものの、父の医師としての勘(胸騒ぎ?)、「何だかおかしい」、念のためのセカンドオピニオン. 「胎盤の血流が途切れかかっています」「明日、すぐ病院へ」やっぱり、嫌な予感が的中ガーン妻のおなかの中では、そんなことは知らずに、「ドンドンドン」と蹴りをいれる元気な我が子. 翌日、K病院の産婦人科へ、「今日中に帝王切開で出産しかありません」、あれよあれよと、バタバタの中、金曜日の夕方の出産劇. 在胎27週の636g、「泣かないよ」と言われた我が子は、微かに「ふぎゃ~」叫び母に産声を聞かせ空気を吸い込み、すぐに挿管されて人工呼吸へ、そこから長い入院生活が始まりました. 命助かって万々歳、いろんな障害が残るだろうな、当時、障がい児施設で勤務の父はあろうことか、悪い事ばかりを、悪い順番に想像するばかりで、正直狼狽えていましたしょぼん

しかし、情けない弱気の父の心配をよそに、当時の主治医I先生やスタッフの賢明の頑張りと気丈で前向きな母親のお陰で、小さくも逞しい女の子は、いろんな試練を順番に乗り越えました. 約150日間のNICUライフを楽しんだ(?)彼女は、お陰さまで超小さいけど元気に!退院となりましたにひひ

未熟児網膜症で何度もレーザー治療を行った目は超超弱視で盲学校かなと言われながらも、見えない牛乳瓶の底のような分厚いレンズの眼鏡メガネでも、よりによって小さな物に興味津々、果敢に挑戦する姿がありました. 初めて2歳でつけた特注のコンタクトで「お星様が見えた」と言う彼女に父は涙したことつい最近のように思い出しますしょぼん

小さな体を大きくするために何年も毎日注射かさした成長ホルモン療法で、今では背も140cm台と大きくなり、生理まで来て(!)「もう、お父さんとはお風呂は入れないよ」叫びと衝撃的な発言をする女の子、仲良しのお姉ちゃんと一丸となって「お父さん、サイテー」と悪態をつく普通の6年生が目の前にいます. でも、父は、保育器の中で初めて触れた「嘘みたいな」小さな手、小さなあなたを初めて我が胸に乗せたカンガルーケアの感触、その憶えているすべてで、それを許してしまいます.



出来ること・出来ないことにムラがあり正直落ち着きの無い「不注意さん」、興味のあることはトコトン凝り性の「雑学博士」、ユニークでオリジナルな「宇宙人さん」ラブラブ!、新聞の社説を毎日チェックして政治を語る究極の「平和主義の論客」、いろんな「肩書き」を持つとっても不思議な女の子ですが、天真爛漫で、何よりとっても優しい女の子に育ってくれたことが一番嬉しいですドキドキ



そして、あなたの頑張り、あなたのひたむきさから学んだ多くの知識や経験は、子どもの発達を見守り、同様の経過を辿ったこどもやご家族にアドバイスをする仕事の父にいろんなことを授けてくれました. また、家族の絆を強くし、未熟な私たち親にいろんなことを経験させ、強く育ててくれました. 本当に感謝以外の言葉が見つかりません



卒業式を前に、精勤賞のカードを持ってきてくれましたね.
6年間でたった1日しか休まなかったこと、これが父には一番の勲章に思えましたグッド!



残念ながら、診療で参加できなかった卒業式の写真を見ながら、あなたの春からの新しい生活に向けたエールを贈りたいと思いますグー



「いつも、あなたらしく」 

卒業おめでとう、そして、ありがとう   父より

M.A.