開業してから日々の診療に忙殺されることが多く、学問的にはやや刺激が少ない生活になっていますショック!. 病院勤務の頃は講演会、研究会などの講師を引き受けたりでいろんな所へ赴き、いろんな先生方と知り合い、研鑽を深めることが出来ましたが、開業以来少しその当たりの活動を制限してきました. 1周年が近づきつつある今年は、そんな学術活動を再開しようと思っていますグッド!
 
そんな中でこの週末、大阪で小児神経の学会に参加してきました. 出てみて分かる「真実」は、やっぱり「すごい人は沢山いる」ということです. 特に、小児科の中でも神経を志す先生の中には、マニアックなほど頭の良い人が沢山いるのです. 自分は、決してそんなタイプではなく、「熱意だけは負けない、気持ち重視の」一小児科医であるので、なおのこと彼らの天才的な賢さに憧れますラブラブ!「すごい!」 でもやっぱり、どんな場所でも、いつまでも、勉強はしていかないといけないということですね. よし、また論文でも書こう!と思いました.

さて、帰りにまっすぐ帰るのも何だかもったいなく(!)て、友人のH君と待ち合わせて、夕食に明石で途中下車しました. とっても様変わりした明石駅前を歩いて、以前にもお邪魔したことのある串揚げ屋さんへ行きました割り箸

その友人H君とは、以前勤めていた福祉施設で出会い一緒に仕事をしてきた仲間なのです. 今や我が家の「息子同然」にお付き合いしていますが、今日は彼の事を少し書いてみたいと思います.

彼は、軟骨の異常があって身長が低いという生まれつきのハンディーを持っています. 福祉施設では私よりも先の入職で、その施設のオープニングのメンバーの一人でした. それから約13年間体にむち打って介護福祉士というプロの仕事を全うしてきました. 持ち前の明るい性格と、愛されキャラで、今じゃ施設の顔の一つになっているように思いますにひひ. 幼少期には、背を少しでも伸ばすために、足の骨を切ってはつなげるの繰り返し「イリザロフ法」という手術を何十回と繰り返してきたのですしょぼん. 施設での長期生活や世間の偏見、などなど、本人やご家族には沢山の労苦があったはずです. 彼は決して泣き言のようには話しませんが、一度一緒に温泉に入ったときに見た彼の体にある無数の傷がその「真実」を語っていたのです. そんな彼を、私はもちろん同情ではなく、彼とご家族に尊敬の気持ちさえ持って、彼を「一人の立派な男性」(性別上も!)としての付き合いをしたいと思ってきました.そんな彼の魅力を分かってでしょうね、我が家の全員が「家族の様に」思っており、これまでいろんな所に一緒に旅もしてきましたUFO
 
実は今年、診療所の近くに、別の仲間が障がい児のデイ施設をつくることが決まっているのですが、私自身その施設にとっても強い思い入れがあって協力させていだこうと思っています. そこでH君の経験や人柄を見込んで、その施設のオープニングスタッフとしてH君を紹介させていただいたのです。「こころ」よく受け止めていただけたことに我が事の様に嬉しく思いました. 彼は人生初の転職で大きな決断が必要でしょうが、もし実現すれば、一度は離れて別々に働いた仲間と、再び加古川の地で一緒に仕事が出来る、と思うと僕は今からワクワクです目

いろんな出会いがあり、またそれぞれにいろんな過去や真実があって、豊かなイロイロ、オリジナルな別々、そんな雑多な力を結集して、加古川の地、日岡エリアに、とびっきり素敵で楽しい施設、そして福祉医療ゾーンを作ってみたいなあと思っています.

最後の串(アスパラ)を平らげたあと、H君が「是非、先生を連れて行きたいお店がある」と近くのBarへ. そこには、それまでのにぎやかな串屋さんとはまるで違う、別世界の静寂と落ち着きの空間がありました.



何年か前に彼に初めてお酒の味を伝授した我が身としては、「こいつ、こんないいお店を知っているのか!」「なんだか悔しい~」そんなお店でした. ソムリエさんの素敵な笑顔と会話ラブラブにもタップリと癒されました。明石に途中下車して正解~ いい気分で帰りました.

頂いた名刺にお店の名前が書いてありました La Verite
フランス語で確か「真実」という意味

la vérité est dans le vin
(酒の中に真理あり、酒を飲むと本音が出る)
フランス人らしい、おしゃれな言いまわしです. 

もっともお店では、
ビール党の僕は黒ビールビール
コーラ党のH君は写真のカクテル(金柑です)カクテルグラスで、
二人ともにワイン(vin)ワインではなかったのですが…

いいお酒でした.

いろんな真実と出会いに、感謝.

M.A.