トランプ大統領、イランとの状況「瀬戸際」…「適切な回答なければ事態は一気に動く」
【ワシントン=阿部真司、カイロ=村上愛衣】米国のトランプ大統領は20日、イランとの戦闘終結に向けた交渉が「最終段階に入っている」と述べた。米側の要求をイランが受け入れるかどうか数日間見極めるとして、イランの回答に期待を示した。両国を仲介するパキスタンを通じた交渉が続いている。
トランプ氏はワシントン近郊で記者団に、「数日待つことで戦争を回避できるなら、そうしたい」と述べ、再攻撃に慎重な考えを示した。一方で現在の状況は「瀬戸際だ」と指摘し、「適切な回答が得られなければ、事態は一気に動く」と再攻撃に含みを持たせた。
米主要ニュースサイト・アクシオスは20日、トランプ氏とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が19日に電話会談し、イラン情勢を協議したと報じた。トランプ氏はネタニヤフ氏に、戦闘を終結させ、核開発やホルムズ海峡の問題で30日間の交渉を始める「意向書」の作成を仲介国が進めていると説明したという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、電話会談ではトランプ氏が外交交渉を進める意向を伝えたのに対し、ネタニヤフ氏はイランが戦闘終結に向けた合意を順守することに懐疑的な考えを示し、激しい口論となったという。
一方、イラン国営通信などによると、交渉を仲介するパキスタンのモフシン・ナクビ内相は20~21日、イランの首都テヘランで、マスード・ペゼシュキアン大統領、アッバス・アラグチ外相と相次ぎ会談した。
ナクビ氏は前回のイラン訪問から18日に帰国したばかりだ。パキスタン紙エクスプレス・トリビューンは21日、ナクビ氏がシャバズ・シャリフ首相や仲介の中心人物、アシム・ムニール軍総司令官に報告した後、イランを再訪したと報じた。仲介外交が活発化している
イラン学生通信は21日、ムニール氏が米イランの主張の差を埋めるため、イランを訪問する可能性を報じた。また、イランが米国から新たな文書を受け取り、内容を検討していると伝えた。
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