藤井聡太王座VS永瀬拓矢九段、王座戦第3局始まる 1時間で62手目に達する速いテンポで進む
将棋の藤井聡太王座(22)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第72期王座戦5番勝負第3局が30日午前9時、京都市のウェスティン都ホテル京都で始まった。先手の永瀬九段の誘導に2連勝で防衛に王手をかけている藤井王座が応じて、今タイトル戦3局連続で互いに角を手持ちにする角換わりの戦型となった。
開始から1時間で62手目に達する速いテンポで対局が進んだが、永瀬九段が63手目に10分、藤井王座も64手目に8分使うなど、中盤に向けてゆっくりとした展開になりかけた。
第72期王座戦第3局に臨む挑戦者の永瀬拓矢九段=日本将棋連盟提供
本棋戦は持ち時間がチェスクロック使用の5時間。同日夜に決着の見込み。60秒未満の指し手は時間消費にならないストップウオッチ使用と違い、使った分だけ秒単位で消費されるため、スピーディーでスリリングな展開となりやすいと言われている。
前期の第71期王座戦も同じ顔合わせで立場が逆だった。本対局場は前期第4局が開催され、藤井七冠が永瀬王座を下し3勝1敗でタイトルを奪取、史上初の全八冠制覇を達成した。両者の公式戦対局成績は藤井王座の17勝7敗。
タイトル戦では過去2度対局し、藤井王座から見て奪取1、防衛1