2023/04/19
スーダンで軍と民兵組織の対立が激化し、国連職員が死亡、外交官らも襲撃される事態となっています。番組が取材した現地で滞在する日本人が今、何が起きているのか証言してくれました。
■現地の日本人…「窓を突き破って銃弾が家に」 死者は少なくとも270人。戦闘による犠牲者は、さらに増え続けています。 日本国際ボランティアセンター スーダン駐在・今中航さん:「まさかここまでエスカレートするとは、予想していなかった。銃撃音を聞いたり、家の窓を突き破って銃弾が入ってきたり、(首都)ハルツームで大きな軍事衝突が起きたという感じ」
アフリカ北東部、スーダンで突然起きた軍事衝突。現地で活動するNGOボランティアの今中さんも、知人が命を落しました。
■長引く国内紛争 “国軍”と“民兵組織”が並び立つ状況に インド人旅行者:「早く逃げろ!早く!」 兵士たちは、旅行者にも銃を向けたといいます。
■「ゴールド利権」が軍事衝突の“引き金”か
スーダンは世界でも有数の金の採掘量を誇ります。採掘や流通を一手に握る者が、権力と富を手にします。
この「ゴールド利権」が、軍事衝突の引き金の一つになったとみられています。
これに目を付けたのが…。
CNN:「ロシアがスーダンから金を密輸したのは、この1年半で、分かっているだけで16回に及ぶ。厳しさを増す西側諸国からの制裁に対抗し、ウクライナでの戦争を支えようと、スーダンの富を略奪しているのだ」
2014年のクリミア侵攻を機に、ロシアはスーダンに急接近を始めます。
ウクライナとの戦争を控え、戦費調達の突破口と位置付けられたのが、スーダンの金だったと指摘されています。
(「グッド!モーニング」2023年4月19日放送分より)
[テレ朝news]