認知症を有する人が、何度も同じ質問を繰り返す行動への対応方法をご紹介します。

※今回以後紹介する対応方法は、一例です。

 

私が実際にBPSDコンサルテーションを行うときは、それぞれの対象者の様子を見て、その対象者及びご家族に必要な対応方法をオーダーメイドで行っています。

 

個別にBPSDへの対応についてご相談の場合は下記URLから 【チャレンジング行動マネジメント】 をご予約ください。

https://ws.formzu.net/fgen/S90912280/

 

 

 

 

例えば、「病院はいついくの?」「今、何時?」「ごはんまだ?」「お父さん(既に亡くなっている、入院しているのに等)はどこいったの?」

など、色々と訴えがあると思います。

 

同じ質問に対して、マニュアル通り 否定せず傾聴して、質問への回答もしているのに

同じ質問が繰り返される・・・・なんで?  どうして?

「やっぱり認知症だから言ったことを忘れちゃうから」と思われることでしょう。

 

認知症を有する人の、訴えの内容を額面通りに受け止めて、それに対応をしていると思います。

 

実は、同じ質問に対して、その都度、対応しているから「同じ質問を繰り返す」行動が強化されているのです。

 

今回は、認知症を有する人の 同じ話を繰り返す行動と関係なく、定時スケジュールで与える「非随伴性強化法」で、同じ質問を繰り返しす行動を減らす一例を紹介します。

 

①時間間隔の測定(認知症を有する人が、どの時間帯に、どれくらいいの時間間隔で 同じ質問をするのか測定します)

※これは漠然とした感覚で 同じ話を繰り返していると捉えるのではなく 数値化しておくことで 以下の対応をしてどの程度変化があるのか把握するために必要なことです。

 

②おおよその時間間隔が把握できたら、ICレコーダーの「アラーム再生機能」を活用します。

 

③ICレコーダーに、質問の回答のセリフを吹き込みます。

 

④さまざまな時間間隔(例えば、10分間隔・5分間隔・3分間隔・1分間隔など)で、再生時間を決めます。

10時5分・10時10分・10時15分・10時20分・・・

 

 

定時スケジュールによって、いつもより認知症を有する人は、より多くの回答を受けることで飽和化します。

その結果、同じ質問を繰り返す行動が減っていきます。

 

 

※同じ質問を繰り返す人は、ご家族や介護者と「お話をしたい」人が多いです。

ただ、話しのレパートリーが限らていて、たまたま「そのセリフ(質問)」をしたときに、家族や介護者が回答してくれたことで、「特定のセリフ(質問)」をすれば、家族や介護者は自分に対応してくれるということを学習したのです。

 

 

今回、ICレコーダーの活用方法(家族や介護者の都度の負担軽減を目的)で紹介しましたが、認知症を有する人にとっては 家族や介護者と望ましい方法でお話をする機会が欲しいはずです。

 

同じ話を繰り返していないときに、会話の機会(会話がなかなか成立しないときは、タッチケア等の触れ合い)の時間を設けてください。

 

 

ちなみの、ICレコーダーの「アラーム再生機能」は、色々と活用できます。

 

例えば、ICレコーダーに 「〇〇病院の〇〇医師です。8時になったのでお薬飲んでください」という録音をして、時間で再生させます。

認知症を有する人は、音声を聞いて、薬カレンダーから薬を取って飲む練習(はじめは介護者のプロンプト「手助け」、徐々にプロンプトを減らす)をすることで、音声を聞くだけで 一人で服薬カレンダーから薬を取って飲むことができるようになります。