認知症介護をする 介護者は 認知症を有する人の「間違い」「失敗」の言動ばかりに注目してしまいます。
そして、日常的に「注意、説得、矯正、怒鳴る」=(悪口雑言)を自発しています。
※注) 認知症介護をする介護者に限らず、会社であれば上司、教育であれば教師、育児であれば親など
人はもともと他人の言動で、「嫌悪」を感じたり、「価値」に反する間違いや失敗に対して、「反射的に正したい・注意」したくなります。
これを「間違い・正したい反射」と呼びます。
しかし、「間違い正したい反射」=「注意、説得、指示、怒鳴る」ではありません。
「間違い正したい反射」が誘発しても、にこやかに対応される介護者も当然おります。
では、どうして、にこやかに対応できずに「注意、説得、矯正、怒鳴る」してしまうのでしょうか。
「注意、説得、矯正、怒鳴る」の行動の結果、デメリット(嫌子)が消失またはメリット(好子)が出現するため
強化の原理によって繰り返されるのです。
「注意、説得、矯正、怒鳴る」は、相手の行動制御に即効性があるので 手間暇かからないです。
また、成長過程や社会生活において、相手の些細な間違いや失敗に対して 「注意、説得、矯正、怒鳴る」以外に別の手段がないと思っている。または、別の手段で対応しても、即効性が得られず強化に至らなかったからです。
さらに注意すべきは、「注意、説得、矯正、怒鳴る」効果は、繰り返していると、効果がすぐに薄れ、強度を高めることになり悪循環が回りだします。
その結果が「体罰」「虐待」「傷害致死」にまで発展してしまうのです。
この様に、人はもともと「間違い・正したい」が条件反射のように誘発し、相手の行動制御に即効性がある「注意、説得、矯正、怒鳴る」が強化されやすいのです。
それに対して、「注意はやめましょう」「怒るのはやめましょう」「虐待はやめましょう」と 交通標語のようにお念仏のように唱えるだけでは
介護者の行動は何も変わらないのです。



