認知症の症状がある人の適切な行動が自発されやすくするための基本的なアプローチは
※(物忘れや日時がわからないを改善させるものではありません)
①行動に先行する要因を操作する方法
●適切な行動の手がかりとなる刺激を提示する。
●適切な行動が自発を抑止する刺激を除去する。
●不適切な行動を自発される刺激を除去する。
②行動の後の要因を操作する方法
●適切な行動にメイリットを随伴させる。
●適切な行動に対するデメリットを除去する。
●不適切な行動に対するメリットを除去する。
③両者を操作する方法
認知症の症状がある人が不適切な行動が起きてしまうのは、世間一般では「認知症の症状がある人に問題がある」ためと認識しますが、行動分析家は不適切な行動(ここではBPSDとします)に対して個人にレッテルを貼りません。
認知症の症状がある人のBPSDと周囲の環境(外部的な刺激・内部的な刺激)の相互作用という点から分析と介入を進めます。
個人と環境の相互作用とは・・・刺激(環境)→行動(個人)→刺激(環境)→行動(個人)→刺激(環境)という連鎖のなかで連続的に続いていくものです。
BPSDが生じているということは、そのBPSDが自発される環境があるから悪循環の状態となっているので、
BPSDだけに焦点を当てるのではなく、そのBPSDの前後の環境変化も含めて分析して介入をします。
介護職員や介護者家族の行動コンサルテーションをすると、かなりの確率で「突然、暴力を振るった」「噛みついてきた」や「スタッフコールを鳴らし続ける」「帰宅願望を訴え続ける」と認知症の症状がある人の個人の問題として訴えますが、その前後の環境の観察・分析をすると必ずBPSDを起こす要因が見えてきます。
そしてその多くが、介護職員や介護者家族のかかわり方(環境)によるものです。
でも、介護職員や介護者家族は自分たちがBPSDを自発させる要因である自覚はありません。
自分たちは適切な行動をしていると思っています。
人は自分がどのような行動をしているのかなんて客観視できないのです。
なので私が行動コンサルを行うときは、必ず動画録画をします。
そして、介護職員や介護者家族を見せます。
そこで初めて、自分がどのような行動をしているのか自覚をするのです。
そこでようやく介護職員や介護者家族の行動変容させるためのアプローチをしていきます。