偽物語(下) (講談社BOX)

講談社()
¥ 1,365
[5]本物を越える偽者(2009-07-22)
今回はデレたガハラさんを期待してたんですが...まあ忍がでたので良しとしましょう。
っていうかガハラさん空気すぎるww内容的に最後にきちんとまとめていて良かったと思います。また今回で最後だったらしいんですが次があるらしいので期待しています。
[3]価格設定が意地悪かも。(2009-07-21)
このシリーズ全体の感想ですが
恐らく中高生向けの娯楽として出版されたんだろうと思いますが、そういった意味では
マズマズかなと思いました。結構楽しめるんじゃないですかね。


内容が薄いといった感想もチラホラ聞きましたし、いい年したオッサンが大人買いして読むと
結構疲れるかもしれませんが、そういう疲れる要素も含めてこの小説の面白さだと思うので、
特に短所だとは思いません。

ただ、価格設定が高いですね。ハードカバーの単行本とほぼ同じ価格というのは、
中高生にとっては微妙に痛い出費で、文庫本で出すのが適切ではないでしょうか。
[5]怪異とのバトルなんてオマケですよ!!(2009-07-13)
作者の言う「ギャグパート」が2/3ぐらい占めてますが、それでいいんです。
ギャグパートだけでご飯3杯はイケます。

1.他の方も書いていますが、火憐との、かくも背徳的・かつエロエロな「歯磨きプレイ」
2.相変わらず爆笑の八九寺との掛け合い
3.「お兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!」「うんほら。ぷよ。ぷよ、ぷよ、ぷよ。ファイヤー」
4.忍の「ぱないの!」

と、こういうところを楽しむのが吉だと思います。
ただひとつ、
「戦場ヶ原はデレた。」
という一連の報告は、戦場ヶ原への退場宣告でしょうか?
もしそうなら残念です。戦場ヶ原にはあくまでもとんがっていてほしかった。

[4]いつも通りの物語(2009-07-12)
兄妹の一線を明らかに超えてる変態兄妹のやりとりも面白かった。
忍も可愛かったし、八九寺とのメタ発言の応酬も電車内でにやけそうになるほど面白い。

だがしかし、デレたガハラさんが出てこないとはどういうことだ。
それだけが気に入らなかったので星4つ。

最近ヒロインの座を忍とシスターズに奪われているような気がする。
忍好きだから別にいいのですけどね…。
[4]モノがたりにしてモノたりない(2009-06-25)
だんだんモノとどうヤリアウかについて書かなくなってきていて
半分くらいは作者の趣味「を」200%書いた話になっている
それはそれでノリノリでいいのだけれど、たぶんモノ足りない人と言ってる人はソノ物語が読み足りないと感じるのだろう
このままだとoisiが不足してタダのnisinである。有料だけど。
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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

新潮社()
¥ 740
[1]読む価値なし(2009-07-23)
過大評価されているこの作家の、愚作中の愚作である。このような子供だましのような作品が出版されること自体が不思議である。読むだけ時間の無駄としか言いようがない。具体点は、すでに悪い評価を与えているレビュアーの方々によって網羅されている。

カフカ少年の部分は、15歳の少年の視点から書かれているのだろうが、その言動が老人のそれであって失笑だ。ナカタの部分は、月並みな想像力の結晶のようなもので、そこらの漫画の域を出ていない。全般的に、やたらと説教臭く、そんなに説教したいのなら、小説など書かずに論文でも書いたほうがいいのではないかと思ってしまう。また、いたるところに作者の病的な心理状態がかいま見られ、そのナルシシズムに辟易する。

海外で評価が高いと聞くが、おそらく一部のマニアックな読者に評価されているのではないだろうか。とても日本文学を代表する作品として胸を張れるような作品ではない。
[4]21世紀に読む村上文学はここからでもいいかもしれない。(2009-07-14)
 いわゆる「アンチ村上春樹」と自称する人達がいます。私はそうではなく、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を頂点とした氏の青臭くも緻密な80年代の作品群を愛好して来ました。ですが一方、こんなのはマトモな文学じゃないとする意見にも内心少しだけ同調も出来たのです。いわば、“自閉症のハードボイルドごっこ”とも言えなくもない世界観はお世辞にも外向きではないですし(逆に言えば「何か」を共有できればとても親密になります)、作品強度を上げるための“非常に緻密な描写/文学や音楽に関する豊富な知識の引用/謎掛けと焦らしによる巧みなストーリー・テリング”は、賞賛に値すると同時に、冗長というか読者を“なんだか解らないけど解ったつもり”にさせるような危険も孕んでいます。そして、意味がありそうで無いようなもどかしさ... 自覚的に読書している人達はここで“ちょっと待った”をしたくなるかもしれません。

 さて、21世紀になって発表された本作。ここでは、今までとは少し異なる変化があります。さんざん謎掛けをしておいて、結局ろくに明かさず放り出すという手口はいつもと同じですが(笑:好意的に解釈すれば、読者に委ねるとなりますが)、その読後感は以前よりも解放感があります。閉塞感や諦観は少し後退して力強さが加わったか、と。生々しさを備え始めた性描写や振り切った残酷描写は、以前のイメージに対する挑戦とも受け取れます。それから、登場人物達の「顔」が見えるようになって来た事。ユーモラスな「ナカタさん」と星野青年のコンビは新鮮でした。その一方、主人公はまだ“のっぺらぼう”の印象が強い。しかも、家出をして目立たぬよう気をつけている少年の選んだ偽名が「カフカ」と言うのも... なんでもメタファーで切り抜けるのは少し苦しいような気もします。

 そして、本作では自我/孤独/死(及び死後の世界)と言った従来からのテーマに加えて、一種相反するとも言える(疑似も含めた)家族=愛というものが大きく取り上げられています。そこでも、男女愛とオーヴァーラップする母子愛という表出がユニークです(この場合、前者は互いに一方通行になっていたというのが私の解釈です。もちろん、そうでないかもしれません(笑))。一方、皆さんはあまり触れていませんが、父性を媒介にしたもう一つの流れも興味深いです。この辺りの意図が明確なので、単なる謎解き(遊び)に終わらない手応えがあるのかな、と思います。

 総じて作者の苦闘が垣間見える作品と思いました。ある部分は見事に成功していて新しい境地も開拓し、ある部分は不完全なまま放置されているようです。ですが、この作家がそういった自分自身を見せ始めた事に私は期待―そして、希望を感じました。なので、アンチの人にもオススメかもしれません。
[3]いろいろな意味で面白いです(2009-07-03)
村上春樹さんの小説を読むのは初めてです。最近の話題性で、空港で何となく買いました。

表面上のストーリーがどうなっていくのか気になって、面白くて、どんどん読み進んでいきます。
それに織り交ぜて、あるいは、表裏一体のその裏側で、ナカタさんに代表される登場人物などを通した、多くの比喩的・暗示的な表現で、現実と非現実の境界線を超越して、人間の内面世界に深く入り込んでいきます。
そんな非現実的な話はただのおとぎ話だ!と言い切れない、人間にとって、現実の問題として、とても重要なことに触れようとしていると思いました。

村上春樹さんは、読者がそれをどこまで、どう読むのかと、チャレンジしていると思えてなりません。(まさか、あっかんベーはしていないでしょうが)

私自身、矛盾に満ちた読後感でびっくりしています。

娯楽をもたらす読み物としてとても面白いです。でも、その単純な面白さとは別のところで、深く心に響く表現がびっくりするほど沢山出てきました。

読者を俗な形で引き付ける、スピード感のある、ストーリーでありながら、非常に深い、いってみればややこしいナゾかけで、人間について考えさせる表現が交錯していています。

美しい小説とは思えないので評価は★三つですが、それ以上の余韻に満ちた読後感をもたらしました。
[2]村上春樹氏の小説は初読ですが…(2009-05-10)
村上氏の小説はこの「海辺のカフカ」が初めてなのですが、
冒頭からの独特の文章と編成に少し戸惑いました。

別々のお話が代わる代わる進んでいく形式には読み進めて慣れましたが、
田村カフカ側のお話がどうも読みづらい感じがしました。
「例えば~」と長々語られる別作品についての文章は
正直、あまり読む気が起こりません…。
所々の性描写もストレートすぎてあまり自分の肌には合わないように感じました。

一方でナカタさん側の進行は淡々としていて読みやすく、和みました。
(猫の心臓のくだりは他の方も仰るように、少々気分が悪くなりましたが…^^;)

村上氏の作品は良い評価も多いので、
一度触れてみる機会が出来てとてもよかったと思います。
ですが、今後また作品を読みたいかと問われると…微妙です。

読書経験の少ない若者の意見ですが、少しでも参考になればと思います。
[5]東京都中野区野方から始まる物語(2009-05-09)
 こういった作品に「謎解き」を期待するのは不謹慎なことかもしれません。当然、明確な答えなどは著者は用意していないでしょう。しかしそんな抑制も効かなくなるほど、細かな情景描写や心理描写がもどかしく感じられ、先へ読み進みたくなる作品です。
 物語は、唯一「東京都中野区野方」を共通点とする、少年と老人の話が全く無関係に並行して語られ、上巻の最後でようやく関連を持ち始めます。
 この2人のまわりに、さまざまな人物が行き来します。その中には、かなり浮世離れした人物が何人かいます。いわくありげな人たちの前史も明らかにされ、一幅の絵と、一編の曲に収斂していきます。

 老人と少年がどういう形で出会うのか。あるいは出会わないのか。出会うとしたら、それはやはり瀬戸内海の向こうなのか。少年は母と姉にも会うのか。そして、父の予言どおりの展開になるのか。なぜ、老人は猫との会話能力を失ってしまったのか。少年と老人のどちらが罪を犯したのか。・・・などなど。
 そして最大の謎は、戦時中に小学生たちを襲った「事故」でしょうか。・・・下巻に進まないわけにはいきませんね。

 もちろんストーリー展開を離れたところで、じっくりと心理描写などを味わうこともできます。多感な15歳の家出少年の揺れる心と大胆な行動。実社会とほとんど無関係に生きている老人の純粋無垢な心と、実社会のただ中にいる人たちとの珍妙なやりとり。そして、ときに前触れもなく起こる超常現象の数々。
 そして大島さんをはじめ、脇を固める人物たちの短くも印象的なせりふも、読者をうならせずにはおきません。
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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

早川書房()
¥ 1,700
[4]“闇の組織”の登場で高まる緊迫感。続編が読めないのはとても惜しい(2009-07-17)
スウェーデン発驚異の三部作のいよいよ第三部。本書は第一部同様、スカンジナヴィア推理作家協会が北欧5カ国で書かれたミステリー最優秀作に与える「ガラスの鍵」賞を受賞している。
第一部は比較的独立した物語だったが、本書は第二部の完全な続編であり、サプライズの堪能と物語の前後関係の理解のためにまず第二部を読んでから読まれることを強くお勧めする。

瀕死の状態から一命を取りとめたリスベット。しかしここに重大な秘密を守るため、公安の秘密組織“班”、ミカエル・ブルムクヴィストの言うところの“ザラチェンコクラブ”が登場する。彼らの出現とその謀略で物語の緊迫感はいやがうえでも高まる。

ストーリーは、“班”対それに対抗するミカエルの仲間や公安警察、県警の構図で、入院中のリスベットを軸にして進んでゆく。事態はリスベットの裁判というクライマックスに向けて、目が離せない展開が続くのである。

本書は、“女を憎む男たち”を憎む、壮絶な過去を持つリスベットの闘いの物語であることは言うまでもないが、何者にも屈せず『ミレニアム』誌で社会の悪と矛盾を糾弾することに徹するミカエルの姿にも、ジャーナリストとしてのラーソンの影を見ることができる。

それにしても、この三部作を通していえることは、第一部の密室と化した孤島、見立て殺人、サイコ・キラー、大富豪一族の闇を含めた本格ミステリー。第二部の警察小説、ノワール、リスベットの驚愕の過去、現代スウェーデンの抱える社会問題。そして第三部の公安の秘密機関、謀略スパイスリラー、法廷サスペンスと、エンターテインメントとしてのミステリーのジャンルがすべて含まれていて、それらがすべて一定の水準以上のレベルを持ち、しかも“今の時代”が抱える社会的な問題が根底にあるので、リアリティーに富んでいて、読者にとってたまらない魅力を持った読みごたえ充分な作品であるということである。
続編を期待するのは当然だが、スティーグ・ラーソンの急逝でそれもかなわぬ夢となった。とても残念で惜しい。

[5]スティーグ・ラーソンが初めてその一線を越えた(2009-07-16)
オリジナルは2007年リリース。邦訳は2009年7月10日リリース。『1』・『2』を読了した者にとっては、まさに待ちに待ったリリースだった。『2』と違って『3』は、前回までのあらすじみたいな部分が皆無で、いきなり『2』の続きが展開していく。そこがまず気に入った。後半部分が特に素晴らしい。リスベット・サランデルを演じられる女優は誰だろう、と考えてみた。ぼくが考えるに一番近いのはナタリー・ポートマンである。『V』での演技の根性を観れば、この難役をきっとこなすに違いない、と思う。

読んでいて思うのは、作者スティーグ・ラーソンが既に故人であること残念さである。ぼくは、これほどにコンピュータやネットワーク、ひいてはPDAといったデバイス類、ソフトウエアやウエブ・サービスを知り尽くした作家は初めてである。そして、その正確な知識の生み出す世界が、この上もないほど魅力的だ。まさに、ついに登場した現代のミステリー作家ということになる。そしてこのシリーズのすばらしさに浸るほど作者が故人で今、この世界に存在しないことの無念さが実感されるのだ。

ここまでの詳細な世界を誰が書ける?ジェフリー・ディーヴァー?島田荘司??絶対的に知識が足らない。スティーグ・ラーソンが初めてその一線を越えたのだ。このシリーズがこれで終わってしまうと思うと残念でならない。読みたいレベルの新しい作品を読める歓びは何にも増して高いのだ。
[5]眠れる女、リスベット(2009-07-13)
北欧産の大人気サスペンス小説の三部作の掉尾を飾る作品。前作の翻訳から間を空けずの出版に人気の度合いが分かる。

確かに、第1作、第2作とも期待以上の面白さだった。ストーリーといい、主人公や彼らを取り巻く登場人物の描写の見事さ、それにもまして、記者であった作者の熱い正義感が伝わる作品だ。

この第3作の上巻も面白いが、あとがきで訳者の人が書いていたように、1作目、2作目と異なり、ポリティカル・サスペンスのようだ。また、主人公の女性、リスベットもほとんど寝たきり(「眠れる女」はここから来ている?)で、前2作のような活躍の場面はない。

下巻が楽しみだ。
[5]今世紀(ミレニアム)最高の本(2009-07-10)
3作目を予約し、食事もせずに半日で、上巻を読んでしまいました。

前作の続きに、なるのですが、前作から読まないとまったく、話が続きません。
リスベット・サランデル(女の主人公)は、弱弱しく、心をなかなか開きませんが、ミカエル(男の主人公)が、今回も絶妙にサポートしてくれます。

私たちには、スウェーデンという国が、どういう国で、ロシアとバルト海をはさんで、(007のような)スパイ小説好きには、たまらない位置にあるということを教えてくれます。

この作家は、ミレニアムが、ベストセラーになる前に、突然死んでしまい、ずっと連れ添っていた彼女は、籍をいれずにいたため、版権は、お父さんのものになり、彼女には、1円も入っていません。今、法廷で、版権を争っていますが、シリーズは、一部彼のパソコンに入っているらしいです。

ファンとしては、続きをなんとか、世に送り出してほしいですが、ミレニアム1~3だけでも、すばらしい本に出合えました。
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- ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下
- ミレニアム2 下 火と戯れる女
- ミレニアム2 上 火と戯れる女
- ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
- ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)

理論社()
¥ 1,365
[5]カネについて考えることすごく大事なことだ!(2009-07-21)
 カネについて考えることすごく大事なことだ、と私はつねづね思っている。

 しかしそういうことを口に出すと、すべてをカネ、カネで考えるイヤなヤツだという誤解を与えてしまうこともあって残念だ。
 そんな誤解に苦しむ人にも、カネの大事さを身にしみて知り尽くしている漫画家サイバラのこの本を読むことをすすめたい。また読んでからぜひいろんな人にも推薦してほしい。
 カネになる漫画を書くことで、貧乏の「負のループ」から抜け出すことに成功したサイバラは、私なんかよりもはるかにうまく、具体的に説明してくれるはずだから。

 本田健の「小金持ち」とは趣が大きく異なる語り口だが、いわんとすることは同じである。
 カネを稼ぐということは、男女を問わず、人間として自立することだ。
 カネに使われないようカネを使うこと、つまりキチンとした金銭感覚をもつことは、人生そのものなのだ、と。

 サイバラはこの本の最後のほうで、マイクロクレジットによって貧困層の自立を支援している、バングラデシュのグラミン銀行の話を書いている。サイバラがねーというかんじもしたが、いやいやよくぞ触れてくれた、と思いたい。
 ところで、在日バングラデシュ人の起業家ユヌス・ラハマンも 『おカネを取るヒト 取られるヒト』(H&I、2005)という本で、カネの重要性と人間の生き方について書いている。
 これらすべてに共通するのは、人間としての「自立」そして「自律」である。

 「ロスジェネの叫び」が最近かまびすしいが、人間として生きる以上、「食わせろ」と声を大にする前に、道を開いて自分で食っていかねばならないのではないか?
 世界の最貧国出身のバングラデシュ人にできて、なんで日本人にできないというのだ!

 サイバラの漫画は絵がキタナイし、フキダシに手書きで文字がギッシリ書き込まれているから読みにくくてキライだ、という人には、「この本は漫画じゃなくて、活字がキチンと整列した単行本ですよー」と伝えておこう。

 とくに若い人たちに薦めたい本だ。若い人たちからこれ以上泣き言は聞きたくないから。


[5]中学生から就活中の大学生、そして仕事に悩める社会人にお勧め(2009-07-18)

 私の好きな西原理恵子の本だという一点だけで手にしたところ、年端のいかない誰かに語りかける文章を目にして、一体全体誰に向かって筆がとられた書なのかといぶかしんだものです。
 実はこの本は「中学生以上すべてのひとの よりみちパン!セ」という叢書の一冊。「寄り道は、ハッピーに生きるための近道」という謳い文句にあるように、「学校でも家でも学べない、キミが知りたい、リアルでたいせつな知恵が満載!!」という叢書だそうです。

 実に平易な文章で綴られていますが、内容が幼いということは決してありません。大人だってお金のことはわかったようでわからない代物です。多くの大人が、あれほどまでにお金で人生を狂わせる事件が跡を絶たないのですから。

 そしてこの本の枢要な点は、「人生で何をしたらよいのかわからなかったら、どうやったら金を稼げるのかという視点にたって自分の人生を見つめ直して見ること」。お金のことを語るのはハシタナイこととされる社会だけど、「お金にならなくてもいいじゃないか」と言っている間は「夢物語」で終わってしまうことも少なくない。いっそのこと、どうやったら稼げるのか、そのために必要な努力や工夫は何なのかと考えると、やりたいことがどんどん現実味をおびえて見えてくる。そのことを西原は自らの苦労話とともに鮮やかに語ってみせます。

 そして「自分が稼いだこの「カネ」は、誰かに喜んでもらえたことの報酬なんだ。そう実感することができたら、それはきっと一生の仕事にだって、できると思う。」(199頁)
 私も時に自分の仕事に疑問符を感じることがありますが、この西原の言葉に背中を押され、まんざら私の仕事も悪くないなという気持ちになりました。

 なお、この本が気に入ったという読者には、下記の書もお奨めしておきます。
 「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)」
[5]力づけらた(2009-07-07)
先日、NHKラジオ深夜便で西原さんが生放送でゲスト出演していた。西原さんの発言が放送コードにひっかかるようで頻繁にアナウンサーに訂正されていた。西原さんの奔放な感じとアナのぴりぴりした神経質さの対比がなかなか面白かった。私は西原さんの絵は好きではないがこの時の「人の金をあてにしてほどリスキーなことはない」という発言が印象に残っていた。それがなければこの本を手に取ることはなかっただろう。

読んでみて非常によかったと思う。とても力強くまともな考え方のできる人だと思う。
巻末で谷川俊太郎さんからの4つの質問で「何がいちばんいやですか」という部分で「にくむこと」と答えていたが、確かにこの本を読んでいるとどんなに厳しくひどい目にあってもこの人の基本に人間愛があるようにも思える。とにかく一歩踏み出せと、背中を押されたような気になった。
[3]サイバラ流カネ視点で見た人生論(2009-06-26)
生きて行くと、いたるところでカネが関係してくる。カネを稼がないと生きて行けない。生きることは稼ぐ(=働く)こと。これがこの本の主題である。この主題を中心に、著者の体験を散りばめながら、貧困の連鎖から抜け出す方法にまで話が及ぶ。
述べられている内容は他の人生論とそう変わらないと思うのだが、いつもながら著者のソーゼツな体験と一緒に語られると、ついつい引き込まれてしまう。
ただ残念なことに、前半3分の1の子供時代から美大時代の話は既刊のマンガと同じ内容なので、その分星を減らしました。
[3]食べていくお金が無くて幸せな人はいる?(2009-06-16)
お金が無くて幸せな人を私は知りません。
少なくても上手にやりくりして、
活き活きとしている人は知ってますが・・。

私はどん底と言うほどの状況は、
経験したことがないのですが経験しなくて済む為にも一読してもいいかな。
その事も踏まえて考えると、
やっぱり大切。


著者の「まあじゃんほうろうき」を愛読書にしていましたが、
※現在は手に入らない???
その頃の状況も少し触れられています。

著書の歴史を知れる面白い本でした。
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- はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)
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運命の人(三)

文藝春秋()
¥ 1,600
[5]4巻の発売が待ち遠しい(2009-06-16)
澤地久枝の『密約』を読むと、実名がすべてわかります。
弓成記者が極秘文書を渡した議員は、あまりにも軽率だったと思います。でも、まだ議員やってるんですね。
そそのかされたのは、日本国民。今も昔も権力の構図は変わっていません。いや、弓成さんのような記者はもういないから、今の方がひどい。アメリカでは当時の文書が公開されているのに、麻生首相「密約はなかった」だって。
あー、早く4巻が読みたい!
[5]啓示(2009-06-12)
山崎氏の作品は、いずれも小説の域を超え、実話に基づいた社会問題、国家や大企業の欺瞞を緻密な取材と筆力で暴く壮大なストーリーで常に我々に何かを啓示している気がする。氏の書かれる題材・スケールにはその都度圧倒され、私たちの気付かぬ、また立ち入る事の出来ない分野に、作家という腕力を持って敢然と立ち向かい挑戦し続けている。この小説にも年齢を重ねても衰えることのない信念と情熱を感じる。沈まぬ太陽が日航であったのと同様、運命の人は憲法21条言論・出版の自由という基本的人権と国家権力を問う壮大な物語だ。正義を貫こうとした主人公弓成は国家権力に捻り潰される正に運命の人である。しかし弓成は潰されるだけでなく、自らが犠牲になることで言論の自由・メディアのあり方を訴え続けるという近代史にも類稀な運命を背負って生きることになるのだ。誰のための国家機密か。誰のための政府か。報道機関の意義とは何かを山崎氏は問い質したかったのではないだろうか。氏がいなくなれば誰が筆力を持って現代社会の歪を正すのか不安さえ感じる。時の総理大臣佐橋は在職中の痕跡として、なんとしても沖縄返還という金字塔を成し遂げたかった。己の名誉のためには国民のことすら一顧だにせず密約を交わす。その命を受けた外務大臣は米国の理不尽な要求を呑み、外務省幹部も皆ひた隠す。警察庁・最高裁をもコントロールする国家権力、検察の驕り。この問題がこのまま過去の出来事と葬り去られていいのだろうか。記者生命を賭して報じた沖縄返還の裏・外務省極秘電信分。権力は国家の犯罪すら巧妙に下世話な『情通』に掏り変え、世論をコントロールし、弓成一家の運命をも歪める。国民を欺くために秘匿した国家機密。それ自体が最大の犯罪ではないのか。最高裁にも控訴棄却されたこの問題を、氏は小説を通じ世論に問いかけているのではないか。この小説で最高裁の判決が果たしてすべて正しいのだろうかとも思える。憲法21条をもう一度問い質す作品だ。政府は国民のためにある。政府の欺瞞を暴く事は報道機関の役割ではないのか。ストーリーよりもこの作品には、いまだ『密約はなかった』と嘯く政治家・国家権力を正す一石をなることを期待したい。メディアの役割。主人公弓成の運命の真の意義を現実のものにして欲しい。
[4]裁判をめぐっての記述がすごい(2009-05-28)
関係者への取材や裁判記録を元に小説風に仕立てているんだろうけれども、登場人物とくに被告の女性事務官や弓成の妻の心情の描き方は、女性作家だからでしょうか、さすがです。
『そそのかし』の解釈をめぐって法廷で争われますが、個人的には、地裁の判決が弓成側(弁護団)に流されすぎであって、高裁判決&最高裁判断は妥当だと思います。
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- 骸骨ビルの庭(上)
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ハリー・ポッターと秘密の部屋 携帯版

静山社()
¥ 998
[5]7年間の敬遠を得て、ついに第2巻!(2008-09-11)
 T・M・リドルこそ、ハリーの両親を殺した闇の魔法使い、ヴォルデモートの正体だった………なんて前置きですいませんが、ネタばれではありません。そこに秘められた、いかにもおぞましい真実が、この第2巻におけるゴール地点でもあります。
 そしてその「秘密の部屋」での大蛇・バシリスクとのバトルはかなりの見ごたえ!映画版ではバシリスクのデザインが、もしかすると「ジュラシックパーク」ファンには喜ばれるのではないかと思いますが(恐竜ネタかい)。
 ハリー・ポッターとロナルド・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーといった仲良し三人組(主人公はこのお馴染みの3人、ということ?)は引き続いて定番となっているから、なんだかほっとする一瞬です。

 ともあれ、第1巻から続いてきたメルヘンファンタジーはこの第2巻まで。第3巻からはダイナミックになっていきますよ。ヴォルデモートとの戦い、ラスト直前のアルバス・ダンブルドア校長からの、ハリーへの言葉を通して、主人公3人の見事な成長と大冒険は続くのです。
[5]2作目も面白い(2008-08-03)
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」。
屋敷しもべ妖精ドビー、空飛ぶフォード、ギルデロイ・ロックハート、秘密の部屋など、
新キャラクターや、新アイテム、新設定が目白押しです。
ダイアゴン横丁での買い物など、ロンの家族のウィーズリー家との係わりあいもほんわかとさせてくれます。

どうやって秘密の部屋を見つけるのか、秘密の部屋に何があるのか。
楽しい謎解き要素がつまっています。
作者の想像力に感心しました。
[4]2作目のジンクスを破った(2007-09-23)
ナルニア国物語など2作目は大概駄作になる事が多い。
しかしこの第2作は前作を超えている。
この時点では作者には大変期待をしていたのだが、第5作で予想が見事に裏切られた。
秘密の部屋がトイレのパイプを使って行くという発想自体が
ヨーロッパ人が好む地下水道の世界観である。
分霊箱である日記が本作では鍵となってヴォルデモードの登場を示している。
ホグワーツの生徒が連続して石化されていく状況、
ジニー・ウィーズリーが秘密の部屋へ連れ去られる時の情景などからは、
英国のサスペリアなどの映画やドラマ等の雰囲気が
文中から醸し出されている異色な発想に満ちた力作である。
[4]続編への登竜門(2007-06-17)
JKローリングが6巻発売前に「重要な巻となる」といった作品です。
1巻では魔法学校やハリーの身の回りのことなど、風景的な描写が多かったのに対し、2巻ではキャラクター達の動きが見られます。最初から、物語が動いているので1巻より読みやすいかもしれません。
[2]日本語の訳文がひどい(2007-01-13)
1作目から気になっていましたが、翻訳の日本語があまりにもよくないです。
日本語にもテンポやリズムがあって、翻訳の専門家は大抵その辺を意識しながら
訳しているのに、この作品にはそれが感じられない。読みにくいのです。
途中なんどもつっかえ、なんども寝てしまいました。

ストーリーも、ちょっと質の低いサスペンスのようで、これをファンタジー文学として
見るのは気が引けます。もっと面白いファンタジーがいっぱいあるんですけどね…。
前半のドタバタ劇はまあまあ楽しめました。

ちなみに、ドビーは原書で「ハウスエルフ」です。ちょっと印象が変わりますね。
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愛のカーテンコールを(ライムブックス)

原書房()
¥ 930
[5]可愛いだけじゃない とは思う(2009-07-17)
できれば翻訳は ストーリーの順にしてほしかったけど、
(本作で劇場の後援者である貴族夫妻が主役の前作のほうが翻訳は後)
男としてはスコットのほうが好みですし、まぁいいかな。
珍しくヒロインが精神的に幼いです。最初は彼女には共感できなくて
なんで彼が?と思うのですが、二人が結ばれていく課程ですこしずつ
彼女も人間的に成熟していくので 最後にはマデリンの事も好きになります。
本当にこの作者の書くヒーローは複雑で良い男ぞろいですね。
読者に 彼の気持ちを理解したい 抱きしめたいと思わせます。
もちろん抱きしめても欲しいんですけど。
[5]きみは僕のものだ(2009-07-10)
ヒロイン・マデリンは歳離れたフィアンセに嫌悪感を抱き、
両親に訴えますが聞いてもらえず、婚約を解消するために、
スキャンダルにまみれて堕落しようと計画をたてます。
相手は俳優で劇場経営者のローガン。
いざ、ローガンの劇場に乗り込んでみると・・。

マデリンは優しく我慢強くて純情なのに大胆で、とても可愛らしい女性です。

ローガンはマデリンに惹かれる気持ちに、必死で抵抗します。

「あなたを夢みて」ほどではないですが、
自分の気持ちをさらけ出したときのローガンにはキュンとさせられました。

原題「Because You're Mine」

ヒロインのまっすぐさとローガンのひねくれてるのに甘い行為の数々。
マデリンに骨抜きにされる様が可愛くてしょうがない作品です。


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- ハイランドの白い橋から (ヴィレッジブックス)

道をひらく

PHP研究所()
¥ 914
[5]安いし、きれい(2009-07-07)
きれいな本を安く買うことができました。大満足です。
[1]きれいごとだけでつまらない (2009-06-04)
つまらない。経営の神様というが、こんな奇麗事だけならべたものを書いて社員に読ませて何が楽しいのか。ホンダの本田宗一郎の本やイトーヨーカドーの伊藤雅俊、マクドナルドの藤田田の若いサラリーマンに向けて書いた本と比べてほしい。いかにこの本が心のこもっていないお題目だけかよくわかる。矢沢栄吉は自伝を出すときに糸井重里に「俺のオナラはきれいなオナラみたいな本を作らないでほしい。」といって自分をさらけ出して、「成り上がり」が生まれた。それはヤンキーの兄ちゃんたちのバイブルになっている。この本は若いビジネスマンたちのバイブルと成りうる本ではない。このような奇麗事を並べただけの箴言集なら、大学生が大学の図書館で名言名句辞典を引きながらかけるのだ。松下幸之助にしかかけない、心魂のこもった本を若いサラリーマンは求めているのに、なぜこのような奇麗事だけの本を書いたのかわからない。
[5]いつもバッグの中に入れています(2009-05-28)
初めて読んだのはもうずいぶん昔ですが
文庫版を購入してからは
仕事のバッグに入れています。

移動中の電車でぱっとめくったページを読み
その日をよく過ごすためのヒントにしています。
[5]すばらしきかな幸之助!(2009-05-07)
友人に薦められ読んでみました。が、目からウロコとはまさにこのこと!
松下ismがこんな小さな本の中にぎっしり詰まっています。
書かれている内容はどれも当たり前のことばかり。
私のような20代の若手ビジネスマンから、業種にかかわらず会社の社長さんまで・・・
すべての人々に読んでいただきたい、そんな1冊です!
[5]謙虚な文章(2009-04-19)
松下幸之助の短文集。
なんと謙虚な文章か。
「~したいものである。」という終わり方。他の名言集とは印象がずいぶん違う。
この手の名言集にありがちな傲慢さを微塵も感じさせない。
謙虚さがにじみ出てくるかのようだ。
そのせいか受け入れやすい。心に染みいるようだ。
聖書のような外見からずっと敬遠していたが、これは読んでよかった。
ずっと本棚に、手元に、置いておきたい一冊。
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- 松下幸之助「一日一話」―仕事の知恵・人生の知恵 (PHP文庫)
- 人生心得帖 (PHP文庫)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

静山社(2008-07-23)
¥ 3,990
[1]誤訳・珍訳・日本語がおかしすぎます。。(2009-07-19)
流石に今回は大好きなスネイプ先生の最後なので読めもしないのに英国版を買って、辞書片手に(それでも全部ではありません)時間はかかりましたが邦訳版と比べながら読みました。ですが噂には聞いていましがた…凄いですね。ちゃんとした方々で出版し直ししてはいただけないでしょうか?(他国では全巻改訂版が叶ったそうです)でもこれだけの作品がと思うと残念でなりません。映画をみて「なんで?」と思ってたキャラの性格などは英国版では不思議でもなんでもなかったのですね。その事に前々から吃驚してたので今回の最終巻は頑張ってみました。
彼の愛の深さと勇敢さには涙なしでは読めない内容なのに、珍訳(日本語も変)で現実に引き戻されてしまいました…。そこが残念です。。読んでて気分がのってきても日本語のおかしさで躓いてしまうのが、全巻を通してとても残念でした。あの場面でこの言葉では意味が違ってしまって、脳内変換しているうちに興ざめしてしまった所が多々ありました。エピローグはちょっと感動しました。
この最終巻は映画では二回に分けられるようなので、どのような場面を映像化するのか今から楽しみです。でもどうかこの邦訳での 吹き替え&字幕だけはご勘弁ください。。(具体的に書くとネタばれになるので;)
[1]ようやく終わった(2009-07-16)
満足感よりも徒労感が残った読後だった。
ハリー・ポッター少年の成長のなさ、幼稚さが随所に描かれ、多くの人との出会い
別れからこの少年は何も学んでいないのでは?とすら思えた。
一方で相変わらずこの少年を褒め称え、賞賛する装飾が施されており、その点も
違和感があった。
現在の大河ドラマの主人公の描き方を見ているような気がした。

それにしてもあまりに多くの人が死にすぎた。これほどまでに犠牲を払わなけれ
ばこの物語は収束しないのか?子供が人の死に対して鈍感で軽々しく思わないこ
とを願う。

また、19年後、平凡な大人に成長しているのにはがっかりさせられた。
この子は学童時期から思春期にかけて多くの人や出来事に出会い、様々な経験を
積んできたはずである。その子が大人になると大抵の大人が子供にかけるよう
なセリフを口にするのだろうか?もっと示唆に富んだことを子供には言うのでは
ないだろうか?
19年後のこの描写よりも、闇の勢力が滅び去ったことで、社会がどのような変
貌を遂げたのか、そうした変化の方がむしろ興味を持った。




[1]訳最悪です(2009-07-01)
ハリーが葛藤を抱え、苦しんでるのは分かるのですが、性格がひねくれすぎててイライラします。全然魅力的なヒーローじゃないです。
予言の少年がネビルだったら良かったのに、って思います。ネビルは良かったです。先生になったとこも素敵でした。
ハリーは自己チューであんなに気に掛けてくれていたダンブルドアの意志を無駄にした気がします。
ダンブルドアの若気の至りの時期をネチネチ気にしたりして。自分はどうだよ、って思います。

あと、ジニーとの関係が唐突過ぎて嫌でした。伏線を、命懸けで助けた二巻から作っとくべきでしょうに。いきなり美人になって、ほとんどビッチと化したジニーに惚れるハリー。(映画のキャストでは無理がありますよね。ジニーぜんぜん美人じゃないし。むしろハーマイオニーやルーナのほうがかわいい。チョウは最悪です)
児童書としてありえない。最後までなかったロンとハーマイオニーのロマンスも残念です。

ひたすら思うのは誰かプロの新訳で読みたい、ただそれだけです。原書で読める人が羨ましいです。
[4]まぁまぁかな。(2009-06-27)
これほどまでに、売れた児童書に対してまぁまぁというのも失礼な話ですが。
1作目から3作目まではテンポも速く、その世界感にワクワクドキドキさせられ、意表をつく展開に胸が躍りました。
けれど、4作目の上巻でちょっと展開がもたついたなぁと感じました。
日本語版は分厚い上下巻だけど、本当に子ども(小学生以下)がこれを読めるのか??と。
かなり、読書が好きで根気がある子どもでないと下巻のおもしろさにたどり着く前に本を置いてしまうのではないか??と思いました。
5作目・6作目では主人公ハリーが悩み・葛藤しているせいもあるのですが、彼のイライラした言動が個人的にはあまり好きになれず。
そして、前作を読んでから次作までかなりのタイムラグがあるので、読み出すといつもあまり頻繁にでてこない登場人物が誰かわからなくなる。が、一気に復習のため読み返すにはあまりにも長い。。

今作も同様で、上巻はテンポが悪い。
が、下巻はよかった。最終巻である今作、もっとも読者の心に残ったのは、ハリーでもアルバスでも、ヴェルデモードでもなく、報われない愛に生きた彼だったように思います。
あ、ネビルの別人のような成長ぶりもよかったです。

でも、感動で涙が止まらない・・・ほどだったかな?
トータル的には、まぁまぁだと感じました。
[5]物語のその後に思いを馳せたくなるラスト。(2009-06-19)
「賢者の石」~「謎のプリンス」までは一気読みして、これからいったいどうなるんだろう、あの人物は・・・などと想像をめぐらせたりしていたのですが。
やっと、読めました。

ホグワーツでの最終年となるはずの年ですが、ハリーは学校には戻りません。
ハーマイオニーやロンとともにヴォルデモートの力をそぐべく、彼の一部が納められた「分霊箱」を探し、破壊する旅に出ます。
世の中はどんどんおかしくなり、ハリーたちが唯一の希望といえます。

どうしてダンブルドアは何も言わずにあっさりと逝ってしまったのだろう?
「分霊箱を探す」という苦しい使命だけを、ハリーに残して。
旅の中、いままで絶対的な信頼を寄せていたダンブルドアに対する疑惑さえ、生まれてきます。

最初のほうはなんだか間延びした印象だったのですが、ストーリーはどんどんスピードアップし、ダンブルドアの意図を理解したのちのラストの展開のめまぐるしいこと。
話についていけずに、何度も読み返しました。

ああやっぱり・・・と思ったり。
ええっ!? と、衝撃を受けたり。
なかでも驚いたのは、ある人物があっさり死んでしまったこと。なんか一番死にそうにない人だったんで・・・

主要人物も大勢死に、生き残った人々も、ほんの一部しか後日談が語られません。ほかの人はどうしているのでしょう。
多かれ少なかれ、人生が変わってしまうような経験だったはずですが、幸せに暮らしているのでしょうか。
もしかしたら、まったく性格が変わってしまった人もいるかもしれません。

そして、かつてハリーが父親の若いころのことに思いをめぐらせたように。
生き残った人々の子供達が、魔法史に残る大きな出来事に、自分の両親やその友人たちが果たした役割について、思いをめぐらせるのかもしれません。

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