さて、
義母の入院中、
一人にしておくのは
ちょっと気になる
少々ボケ気味の義父87歳に

「お義母さんの御見舞いしたいから
しばらく置いてくださいね!」
と、頼みこんで
10日から
名古屋の夫の実家(というのかな?)にいる。



人の家の台所なので
インスタントコーヒー探すのに一時間、
味噌探して20分、
ザルは?鍋は?大皿は?
え?このカップじゃあ無いんですね!?

と、家でなら5分でできることに
三倍以上もかかって仕事して、、、

だがしかし、
家の主人である義父は
私以上に台所の中には
疎いのだった。

お義父さん、
台所仕事は呆け防止に良いんですよー!!!

義父は
大変規則正しい生活をする人で

六時半 起床
七時 朝食(トーストとコーヒーと果物)
八時 テレビドラマ観る
九時 洗濯と風呂掃除
十時 散歩と買い物
十二時 昼食(麺類)
十三時 散歩
十六時 テレビを観ながら軽くお酒
十九時 夕食
二十時 風呂
二十一時 就寝

比較的短命の血族なのに
87歳まで少しボケるくらいで元気なのは
よく歩いて25年も規則正しく
生活しているおかげ。

その義父と
毎日午後二時から三時半は
義母の御見舞い。

義母82歳もまた、
つい二年前までは
公民館のヨガスクールに通い
今でも毎日、自分で温熱療法をし、
朝晩の柔軟体操を欠かさない、
という健康志向。

80代になっても
夫婦揃って生活に支障のない程度に
元気だというのは凄いことだと思う。

その、凄い義父が
一時間毎に私に聞く。

「夏休みといえば毎日プールに連れて行って
泳げるように教え
冬休みには体育館でボール遊びに付き合って
あんなに可愛がってやったのに
なぜ母さん(義母のこと)のとこに
見舞いに行った帰りに
あの孫はうちに寄らんのだ?」

なんせ少々ボケているので
一時間前に同じ質問をしたことは
忘れきっている。

この質問に
『親なんだからきちんと教育せんかい!』
的な非難が含まれていれば
たまらないと思うだろうが

義父はただ、寂しいだけなのだ。

寂しいのがよくわかるので
私も繰り返し同じ答えを返す。

「若い子は、親や爺さん婆さんが
永遠に生きてると思ってるんですよ」



願わくば
爺さん(義父)が孫の顔を見分けられるうちに
顔を出してくれますように!!