娘の担任は
二年生から変わらない。

60がらみの穏やかな国語の、先生。

はじめてお会いしたとき、
あーー、良かった、
この方なら大丈夫!と、
安堵して
(一年生の担任は
妙に摩擦の多いかただった!)

娘の評価も
「いい人だよ!
ちびまるこちゃんの先生みたい!」

だったので、
安心してお任せ、、、

そして、今に至る。


つまり、はじめてお話ししたときに
内田樹や甲野善紀の話をしたっきり、
娘の話は一切していない。

『でもあの方なら
きっと大丈夫!』という

全く根拠のない自信と夫を引き連れて
応接室で三者面談。
(普通三者ってのは先生と生徒とその親)

急に父兄から電話で
早急に話したいなんていう
無理を言われて、

なおかつ、夫婦で押し掛けられても、
この先生はやっぱり、とても穏やか。
見習いたいなあ!!

私「先生、お忙しいとこお時間頂いてありがとうございます!

早速ですがこれ見ていただけます?

もちろん妄想かもしれないし、
単なる気分で書いただけってことも
あるかもしれないんですけどね、、、」と、

例の一年計画とやらを見ていただいて、


先生「あーー、、、よく、大学に行く意味が
解らないって、話してますねー。
でねー、こないだ書いた作文があるんで、
チョッと持ってきますねーーー。」

なんと!
その作文の中では
『良い子でないと、
親に嫌われるかもしれないから
本当にやりたいことを
やりたいと言えなかった。
でも、もうそれはやめようと思う!』

云々と。


えーーーーと、、、、
一年も前から、
受験勉強に、身が入らず
頭が痛いのお腹が痛いのと
ぐずぐずキーキーしてるのを見て

「止めたいならやめて、
バスケでも何でもすればいいでしょ!
何暗い顔して八つ当たりしてるの!?」

と、言ってた私の思いは
全然届いて無かったのーーーー!??



第一この高校に特待生で入るというのを
反対してたのも私だ!

だってつまんないじゃない、
夏休みも冬休みもなくて
1日8時間授業!!!

ものすごーーく、
責任転嫁された気分、、、!!

まあ、悲劇のヒロインになりたいお年頃、
なんだねーーー、、、と、

内心、娘に罵声を浴びせつつ
憮然としてたとこに、




先生、
「まあ、思春期によくある思い込み
でしょうが、私もよく、
やりたいことが在るんならやれよと
言ってたんですよねーー。

さすがだ。

この先生は
受験に特化した特別クラスの受験結果を
伸ばすことを、仕事として
学校から依頼されているはずなのに、
全然それを生徒に
押し付けるつもりが無いのだ!

まあ、押し付けてどうなるもんでもない、
ってことは、

真面目に教育に携わる人なら
知ってるはずではあるんだけど、

でも、ここまではっきり
言える人は少ないと思う!

(授業料免除されてる側としては
せめて受験して入学資格くらい
取っとけよ、とは思う!
グズグズ悩むより勉強した方が
はやいじゃん!!
受かっても行かなきゃいいんだよー)


先生「親が何て言っても
やるのは本人なんだからと言ったんですが
聞いてくれるような母じゃないからとー。
うちを出ちゃったりしたら、
お父さんが心配だともーー」

ここで私は大笑いし、
夫は「いや、始めから妻は
やりたいことが在るんならやりなさいと
言ってましたよ??
あれ?あれ??何が心配???」


先生「でも作文が明るく解決したような
まとめだったから安心してたんですが、
もしかしてこの計画表が結論かな?

うーーーん、、家出は、不味いですねーー
出来れば高校も卒業しといた方がーー」

先生、ニコニコしながら
全然心配そうな顔してない。

これって、カウンセラーの基本だよねー。
ドンと構えて、淡々と。
ますます見習わなければ!!

私たち親としては
娘が本音を先生に話していることが
わかって、とても安心したし、

先生の方も
娘から
勉強してないことは
親に言わないでほしいと言われていたけど
実態は充分伝わっていることがわかって
安心したし、
(懇談も面談も無かった訳がこれでわかった!)

あとは、
娘の超絶思春期な思い込みを
何とかすればいいだけですねー!と、
いう結論で面談終了。

先生「娘さんと、ざっくばらんに
お話ししてみてください。

大変ありがとうございました!
これからも
よろしく 
お願いいたします!!
、、、続きます。