独り言

飲んでたら
思い出した。

大学時代の
部活の先輩。

「あたしが
総理大臣にでもならないと、
この国は
良くならないわ！」

と、素面で
言える人だった。

よく、飲みに行ったなあ。

可愛がってもらった。

子育てで
忙しくしてて

住所を
三回ほど
変わって、

葉書も出さずに
いるうちに

心不全で
亡くなったって。


大学時代からの連れ合いの先輩に

去年電話したら
「お前のこと
探したんだぞ。
あいつが
最期まで
可愛い後輩だって
言ってたからな」

ごめん。
ごめんね。

いつでも会えると
思ってた。

きっと
国会議員に
立候補したときに

投票するって
決めてたよ。

大好きな人は
いつも
そばにいるような
気がしてた。

でも、もう、いないんだね。
そろそろ観念して
お線香あげに行くね。

ごめんね。
もう、５年も経ってるんだ。

ひとつひとつ、
片を付ける気になったよ。

「ああ、しょうがないなあ」
って、
笑ってるね、そこで。

こっちは凡才だからね。
ボチボチ、行くしかないんだよね。

天才だったあなたのように
なりたかったけど、、、、


しょうがない。

自分なりに
行くことにするよ。

見ててね。

今でも、大好きだよ。