かなり時間を遡る事になりますが…。

 

いつものK君と連れ立って、良く六甲アイランドに通っていました。

 

目指すところは、

 

ベルト⑲~ビスポークの世界⑤-石田洋服店~」で紹介した石田洋服店と、

 

同店のマスターに教えていただいたハンドメイドの鞄屋、ル・ボナー。

 

ホームページを見たときに感じた良質で、かつ、丁寧な仕事の数々。

 

ご夫婦ともに、鞄を縫える匠の技をお持ちでした。

 

 

こちらでお願いしたのが、

 

ドイツ、ペリンガー社のボックスカーフ。

 

クリスペルカーフと呼ばれるこのカーフの品質の良さは折り紙つきで、

 

某有名タンナーのそれを軽く凌駕するとのこと。

 

 

クロム鞣しの最高峰と言っても過言ではないでしょう。

 

 

そこに惹かれて、まずは、定番の黒をフェザー仕上げで。

 

 

 

(ペリンガー社のクリスペルカーフの黒。)

 

 

(ベルトループは、定革が2本。)

 

 

(ベルトの裏は、切りっ放しで、直線的に処理されています。)

 

 

(ピン穴の中心を裏側から…。)

 

 

 

バックルは、非常に手間の掛かる真鍮削り出し、

 

幅は3cm、ベルトループは定革2本、

 

ピン穴は3つで、先端は角張った仕様に。

 

 

裏革は茶色のブッテーロを選択、

 

ステッチはスーツを想定して、同色の黒を指定しました。

 

 

 

(大変手間の掛かる真鍮削り出しのバックル。)

 

 

(裏革は、ブッテーロの茶。「ベルト⑫~ビスポークの世界-万双~」で紹介した真鍮削り出しのバックルとは、裏側の形状に違いが見て取れます。)

 

 

(ロゴは、どこにも見当たりません。)

 

 

(2.0cm間隔で楕円形の穴が三穴。先端は、角張った形状です。)

 

 

 

一月後、完成した製品を見て、

 

あまりの出来栄えに、即座に数珠繋ぎの発注となりました。

 

この内容は、またの機会に…。

 

 

 

 

 

(おまけは、10月から締め始めたタイ。冬になると茶系が恋しくなって、選んだのは、ルチアーノ・バルベラ。)