外国放送局製作の番組で取り上げられていた奈良県の刀匠の技。
真っ赤に熱せられた鋼を、叩いては折り曲げる、を繰り返すこと12回。
できた鋼の層は、4,000を超えます。
その日本刀の原材料になる玉鋼の製造法を安来市で取材していました。
(今回の主役は、鋼を使った古澤製作所の爪切りです。)
(保管用に使っている諏訪田製作所のレザーケースとともに…。)
僕の記憶が正しければ…。
粘土で造られた炉に砂鉄を入れて木炭で燃やし、その後、たたらで吹きながら、火の加減により砂鉄と木炭を加えていきます。
この過程で、酸化鉄を還元して純度の高い鋼が造られていく。
数日後にできる製品の品質は、炉を壊すまで職人でも分からない。
こんな説明だったと思います。
鋼の品質に矜持を持つ工匠古澤製作所。
安来鋼ではありませんが、日本製の鋼を使っています。
僕が買ったのは、累計175万本の売り上げと言われるタイプの廉価版。
(昔ながらのバネ式のニッパータイプ。)
(塗装の塩梅も良く黒光りしています。)
(銀色のバネをクローズアップして見ました。)
(刃先も、このように光っています。)
(自然光で撮って見ました。)
鋼に黒のカチオン処理を施して、錆を防いでいます。
敢えて、処理と説明しているのは、カチオン電着塗装が下地塗装を指す事によるのでしょう。
実際、上位モデルは、その上に塗装していますから。
刃が馴染むほどに切れ味が上がると聞いていましたが…。
そのとおりの実感です。
次回は、ベルト⑧~コードバン-K.T.ルイストン~です。
(おまけは、「爪切り~艶消し-諏訪田製作所~」で紹介したレブロンのキューティクルニッパーと、諏訪田製作所のヘアライン仕上げのクラシックとともに…。)
(おまけの2は、宮脇賣扇庵のミニ扇子とともに…。)