最近では、40歳を超える女性に対してPGT-A(着床前胚染色体異数性検査)を勧めるクリニックが増えており、実際にPGT-Aを受ける方も増加しています。
しかしながら、多くの方が「正常な胚(染色体異常のない胚)を得るために、実際にはどれくらいの数の卵子が必要なのか」「そのために何度採卵を繰り返すことになるのか」について、十分に理解されていないのが現状です。
そこで本稿では、女性の年齢に応じて正常胚(euploid胚)を得るために必要なMII卵子(成熟卵子)数を予測するモデルについて述べた論文をご紹介します。
実臨床では、
「何度も採卵してようやく胚盤胞になったのに、PGT-A検査で全て異常胚だった」
「移植できる胚が1つも得られないまま、治療が何ヶ月も続いてしまった」
というケースも少なくありません。
中には、PGT-Aの有用性に疑問を感じ、通常の採卵・移植に戻る方もいらっしゃいます。
こうした繰り返しの治療は、金銭的な負担だけでなく、精神的な不安や喪失感も非常に大きなものとなります。





