想いを喜びに変える 妊活専門 アキュラ鍼灸院 -2ページ目

想いを喜びに変える 妊活専門 アキュラ鍼灸院

ACURAとは英語の鍼「acupuncture]と
ラテン語の癒し「cura]をとって「鍼で癒す」という
意味を込めた造語です。

 

妊活について、SNSを始め、ネット検索にて沢山情報を得ることができますが、有益で患者さんのためになる情報に巡り合うことはそう簡単でなくなってきていると感じます。結局、何かの営業や広告のための情報提供になっているケースが多いと感じます。

 

つい先日、タイミング(性交渉)にて妊娠を希望される患者様がお越しになり、まずは当院のルーチンの問診事項で、自然妊娠を阻害する要素がないかどうか、確認ました。例えば、下記のことを当院ではクリニックの通院履歴があっても念のため確認します。当院では、下記検査は鍼灸治療を始めるにあたり、必須となります。皆さんも是非参考にしてください。

 

1)精液所見の確認(数、運動率、奇形率)

この検査は一番簡単です。女性側に原因がある場合、原因を特定するために色々な検査をする必要がありますが、男性はごく簡単。精子の状態を見るだけ。女性の検査を一通り済ませて、なお妊娠しないため、精液所見を確認したところ、無精子症(精子が精液に存在しない)だったというケースもあります。この場合、すぐにTESEの適応となります。いままでタイミングを取り妊娠を試みてきた努力を棒にふることになりますので、まずは男性が勇気をもって検査することを強くお勧めします。

 

2)排卵の有無。

クリニックへ排卵前と排卵後、必ず経腟プローブの超音波診断装置で確実に排卵していることを確認する。LUF(黄体化非破裂卵胞)といって、基礎体温が高温期になっているにも関わらず排卵していないケースもあるので、必須の検査です。排卵検査薬のみでは分かりません。

 

3)卵管の検査。

 

卵管が通っているかどうか確認する検査です。通水検査(簡易的)と子宮卵管造影があります。子宮卵管造影の方が、造影剤を使うため子宮腔の形状、卵管の大きさや太さ、通り具合、狭窄・閉塞・癒着の有無まで判断することができます。卵管の検査をすると、お水または造影剤を卵管に通すため、妊娠しやすくなるといわれています。

 

まずは、上記3つの検査は必須です。特に卵管が詰まっていれば、鍼灸をしたところで、自然妊娠はほぼあり得ません。(過去に閉塞しているのに自然妊娠された方もおりますが稀です)

 

その他、受けておいていた方が良い検査

 

1)風疹の抗体があるかどうかの検査

風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体があるかどうか、無ければ予防接種を受けることが望ましいです。

 

2)クラミジア・エイズなど感染症の確認

クラミジアに感染していると、 卵管やその周囲の癒着などから不妊症になる人、妊娠しても卵管などに妊娠する異所性妊娠を起こす人もいます。 気づかずに妊娠が経過すると、切迫早産などを起こす恐れも報告されています。また、エイズも子供に感染するため、妊娠前に確認することをお勧めします。

 

3)甲状腺機能(TSH、Ft3,Ft4)の確認

甲状腺機能が低下している場合、着床率や妊娠率が低下します。

 

その他、まだ色々な検査はありますが、まずは上記が基本的な検査になります。
妊娠しない場合は早めにクリニックを受診し、検査を受けることをお勧めします。

 

よろしければ次の記事も参考にしてください

 

8割の人が知らない!妊娠しやすいタイミングの取り方
 

アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼

 

 

いまだに!「排卵日の性交が最も妊娠の確率が高い」と信じている人が多いことに驚きを隠せません。

 

妊娠率が高く、流産率が低いのは

 

排卵日の前日と前々日の性交です。

 

その根拠となる論文は下記となります。

Wilcox AJ et.al. Human Reproduction 13: 394–397, 1998
 "Post-ovulatory ageing of the human oocyte and embryo failure"

 

研究対象221名(平均年齢30歳)の女性を6か月観察し、妊娠した192例を調べてみると、排卵6日以前の性交と排卵1日以降の性交での妊娠はゼロです。排卵日の前日と前々日を除くと、192例中35例が妊娠していますが、そのうち27例が流産してます。すなわち、妊娠6週までに77%が流産しています。

 

本論文によると、妊娠が継続するのは排卵日の前日と前々日がもっとも高いとしています。

 

ここで何が大切かというと、精子は卵子が排卵するまえに、卵管で待ち伏せしていることが大切になります。

精子は女性側(抗精子抗体など免疫が関わる問題や頸管粘液が不十分・もしくは酸性)に問題が無ければ卵管内で2-3日ほど生きていられます。

 

逆に卵子は24時間以内に受精しないと、死んでしまいますし、排卵後時間がたてば、老化していきます。いわゆる、鮮度が落ちるため、受精しても流産の原因となってしまいます。体外受精でも採卵から時間のたった卵子は状況がどんどん悪くなります。その為、通常のIVFで受精しなかった場合、レスキューICSIを行うところがありますが、その結果は思わしくありません。


さて、上記を整理すると

 

1)精子は2-3日間、体内で生きることができる

2)卵子は24時間生きていられるけど、排卵から時間がたてばたつほど、劣化(老化)していく。

3)排卵してすぐ受精できる環境を作っておくことが望ましい。

 

では、そのような環境を作るには、どうすればよいでしょうか?

 

感づいた人もいるかもしれませんが、性交渉の回数を排卵する前あたりから増やすことが重要です。

但し、精子は2-3日ほど卵管内で生きていけるので、毎日性交渉する必要はありません。1日おきで十分です。

 

排卵検査薬を使っているのであれば、うっすら線が見えてきたら、その日から一日おきに。

クリニックで卵胞の成長を観察しているのであれば、排卵予測日の前日から一日おきに。

 

一日おきに、一周期に何回チャレンジすれば良いか?

 

排卵検査薬も卵胞観察も排卵する日を確実に特定できるわけではありません。当然、誤差が生じます。

排卵が遅れることも想定して、一日おきに3回~4回チャレンジしましょう。

 

こうすることで、6日~8日排卵にずれがあっても対応できることになり、妊娠する可能性がグーンとアップします。

 

ここで、このブログを読まれている女性にワンポイントアドバイス。(失礼ながら、男性の立場を代弁させてください。)

 

男性は女性と違い、毎回射精をする必要があります。いわゆる、女性にとってのオーガズムと一緒です。

女性はオーガズムに達しなくても、妊娠可能ですが、男性の場合は必ず射精をしないといけません。

この「射精をしないといけない」ことが、プレッシャーになり、射精できないことがあるかもしれません。

そんな時は、シリンジ法に切り替えてみることも検討してください。

 

よろしければ、こちらの記事も参考にしてください。

知らないと時間の無駄!タイミングを取る前に必須の検査

 

アキュラ鍼灸院

院長 徐 大兼

 

 

 

 

 

 
今年の5月に開催された第22回日本不妊カウンセリング学会ですが、「胚培養」についての講演が多く、その中に、今回、講師として登壇したのが「培養士ミズイロ」の漫画家のおかざき真理さん。
 
さっそく、買って読んで、スタッフルームにおいてます。スタッフたちにも、ちょっと手に取って読んでもらえたらと思ってます。

今回の学術集会長はリプロダクションクリニックの水田真平先生でしたが、彼の講演で心に残ったことばがあるので、シェアします。

「自然妊娠や人工授精で妊娠される方はご自分の受精卵は絶対に見ることがない。そういう意味では、高度生殖医療を受けられるカップルは移植する自分たちの受精卵を見ることができので、それは、体外受精を受けられる方ならではの特権かもしれない」と。
 
素晴らしい言葉ですね。

胚培養士は医師、看護師、受付などと連携して、一人でも多くの方が妊娠できるよう、懸命に努力しています。
私たちもそのひたむきな姿勢に負けないよう、さらに研鑽を積んでいきます。
 
 
 






 

 

 

子宮内膜が厚くならなず、移植がキャンセルになってしまうかたも少なくないと思います。

それは、内膜の厚さを7mm以上と基準を定めているクリニックところがほとんどだからだと思います。

 

残念ながら今回の研究で利用されているPGT-Aに問題のない受精卵はすべて7mm以上の内膜厚に移植されているので、
内膜の厚さとの相関関係を知ることができませんでした。

移植周期で内膜が厚くならない場合、エストロゲンの投与量を増やすのが一般的です。(エストロゲンパッチ(テープ)(エストラーナ🄬))やペラニンデポー🄬(注射)などを利用して、なんとか内膜を厚くしようと試みます。

それでも厚くならない場合はC-GSF療法、PRP療法、PRPーFD療法など、内膜を厚くする様々な治療が医師の判断で行われますが、残念ながらそれでもなお、厚くならないかたも残念ながらいらっしゃいます。

 

しかし、そもそも子宮内膜が7mm以上あった方が良いといった根拠はなんでしょうか?
子宮外妊娠の場合、ほんの数ミリしかない卵管に着床してしまうわけですから、その根拠を調べてみることにしました。

 

 

上記は、2023年4月米国生殖医学会のRelections(直訳すると「過去を振り返る」)というセクションで内膜の厚さはどれぐらいが適正なのかについて議論しており、最終的には大体7-8mmを下回ると結果が悪くなる傾向にあると議論していますが、4mmでも出産に至るケースもあることから、やはり、これだという決定打はないようです。しかし、7-8mmあった方が、全体的に結果が良い、、、というのが、「移植周期で内膜の厚さが7mm以上あった方が良い」の根拠だと思います。

 

しかし、4mmでも出産に至るケースがあるわけです。

それは、内膜の厚さのみが着床に関わるわけではなく、着床に向けた子宮内膜の脱落膜化や、着床に向けた生理活性物質の産生・分泌(IL-8またはケモカイン(C-X-Cモチーフ)リガンド8などのサイトカイン、L-セレクチン、トロフィニン、)、免疫寛容、ピノポードの出現、胚と子宮内膜を接着させるインテグリンの分泌、など、着床には内膜の厚さのみではなく、様々な現象が着床に備えているわけですから、内膜の厚さだけで語ることにはやはり限界がありますね。
 

 

さて、前回のブログではPGT-Aで問題がなかった受精卵の生児獲得率の予測の仕方についての論文の紹介させていただきました。

 

PGT-A で問題がない受精卵の着床に提供を与える因子について その①

 

生児獲得率はグレードAのICMの場合55.6%, グレードCが32.3% としてい結論付けてます。

 

The correlation between morphology and implantation of euploid human blastocysts.

Reprod Biomed Online. 2019; 38: 169-176

 

今回は胚盤胞に到達した時期、胚培養の拡張ステージについてのPGT-A正常率と妊娠率について紹介します。

 

•7日目胚盤胞は6日目、5日目よりEuploid (正常率)が低下すると結論づけてます。

•7日目 40.5%  6日 52.9% 5日 54.7% でした。

  Hum Reprod. 2019; 34: 1697-1706

 

年齢別にみると、35歳未満では

・7日目 51.08% 6日目 65.74% 5日目 66.89 %

 

35歳~37歳では

 

・7日目 42.71%  6日目 56.52%  5日目 58.29%

 

38歳~40歳では

 

・7日目 37.41%  6日目 41.25%  5日目 40.82%

 

41歳~42歳


・7日目 18.97%  6日目 23.35%  5日目 25.09%

 

43歳以上

 

・7日目 16.43%  6日目 16.75%  5日目 9.46%

 

また、正常胚であっても着床率が低下すると結論づけています。

着床率は下記の通りです。
 

•7日 52.6%   6日 68.8%  5日 68.9%

 

Hum Reprod 2019 Sep 29;34(9):1632-1639. doi: 10.1093/humrep/dez138.

 

総論から言いますと、5日目に胚盤胞に到達した受精卵がPGT-Aに出した場合、正常である率がもっとも高い
ということと、着床率も、最も高いということになります。

次は子宮内膜の厚さの影響について、お伝えしたいと思います。