約2年前より発症。全身の倦怠感が強い。朝は布団から起き上がるのが困難で時間がかかる。また、強い疲労感のため昼間も仕事をするのが困難な場合も多い。頭痛、めまい、肩や腰の痛み、食欲不振等の症状もある。病院からビタミン剤等を処方され服用しているが疲労感の変化はない状態。
東洋医学では疲労感の原因は主に脾・腎・肝・気・血・湿の異常によるものと考えられます。この方の場合は脉、舌の状態から気・血に問題がある状態でした。過労や精神的ストレスにより過度に気血が消耗されその生産が追いつかない場合などに気血が不足した状態となってしまいます。気血とは全身の器官に必要なエネルギーです。気血が不足している状態は車で例えるとガソリンが不足しているようなものですから身体は正常に動いてくれません。そこで効率よくガソリンを給油できるような体にする必要があります。
気血の生産、循環を高めるような治療を行いました。
4度目の治療時、疲労感はやや軽減し朝の起床もスムーズとなるが昼間の疲労感は依然としてツライ状態であった。治療を継続し8度目の治療以降昼間の疲労感も軽減し始めた。その後、6ヶ月治療を続けた結果日常生活に支障の出ない状態となった為治療終了となった。