寝違えの大きな特徴
本人に自覚がある!!
しかし首がいたくてまわらないからってイコール寝違えと決めつけてはいけないのである。
肝臓、胆嚢、膀胱、などの疾患や機能低下や狭心症などの疾患によって起こる場合があるので問診は必要である。
ので寝違えのもう一つの特徴は首の後屈ができないことである。
首が回らないだけで上を見ることもできないのが特徴。
それから頸部に1か所しこりがあり、肩甲骨の内縁まで1本のラインでつながっている。ライン上は圧痛もある。
もしヘルニアであれば後屈すると背中に背屈では手指に痛みとしびれが生じる。肩の前面がしびれると鎖骨に沿ったラインと上腕、前腕を通って手の第1,2,3にまでしびれが広がるか、後面からは小指までしびれが広がる。
頸肩腕症候群は手指がしびれることはなく上腕から肘までで、末端は冷たく感覚は鈍くなるケースが多い。胸鎖乳突筋にひきつったような痛みがあれば内臓疾患や機能低下に起因する可能性がたかい。
寝違えも2つあり
首の動作制限があるものには
頸部のみの運動性制限
あんど肩甲骨内縁にも痛みがある場合がある。
後者のほうが長引く場合が多い。
運動制限がある側と反対側の肩甲骨内側に痛みが生じる
制限された方向へ首を回旋すると反対側も引っ張られて肩甲骨内側に痛みがはしる。
治療効果を高めるには鍼に抵抗運動を併用し、2,3日は毎日行う。
頸部と背部に鍼とマッサージを行う。
ポイントは頸部の筋肉(特に3~7)の周辺が硬くなっているが強い刺激は避ける。
治療
腹臥位
首に負担がかからないように!
発痛部位に斜刺 緩く軽い雀啄で 頸周辺には阿是穴に。2~3本 置鍼は8~12分 長時間はさける。
それから置鍼は頸部の阿是穴と翳風、頬車、膏肓だけで他はしてはいけない
膏肓は肩甲骨内側の発痛部位として軽い雀啄で刺激する。
側臥位になり
完骨、頬車に1.5センチ 翳風に2センチ どちらも置鍼は8~12分
肩井 5~8ミリ 風池 天柱は1.5~2センチ 置鍼は8~12分
身柱 神道 緊縮 に直刺 1~2センチ 8分
胆兪 脾兪 承山 膏肓 魄戸 神堂 直刺 1~1.5センチ 8分
気血の流れを改善して内臓機能のバランスを整えている
抵抗運動
患者さんに後屈してもらい術者は前屈方向に後頭部から抵抗を加える10秒
そのとき術者の左手は患者にまわして肩峰をつかむように固定して患者に両手て前腕を持ってもらう。
これで症状が緩和しなければ次
右手を右肩において固定して左手は左側頭部にあてて右に抵抗を加え患者に抗ってもらう10秒
逆も行う。
後屈と同じ様な姿勢で前屈の抵抗も行う。
後頸部をもみほぐす
そのあと左手を左肩にあてて右手で右ひじを持って肘を90℃屈曲させる。患者は肘を後方へ引かせて抵抗を加える。10秒 逆も行う。