神経症と悪性腫瘍の鑑別 | ハグセラピー始めます。

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神経症の鑑別方法

神経症の患者さんはアメリカに2割 日本では5パーセントいるそうです。神経症の患者さんの特徴をしっかりみきわめて対応に注意すると味方になり一生来てくれる傾向にあるそうです。敵にすると大変なのでしっかり勉強することが必要です。

1 心気的傾向(ヒポコンデリー性基調)
 *症状への過度のこだわりがあり所見に対して愁訴が大きかったり多かったりします。

2 自己中心的

3 依存性

4 愛情表現

5 退行(幼児帰り)

6 被暗示性

7 疑惑心

8 攻撃性

9 他罰的

10 気分変化(症状の消長)

11 劣等感


 
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筋骨格系の一般鑑別法

1 筋骨格系の症状に対する一般的な対応
この症状は本当に筋骨格系が原因なのか?

癌、うつ病、糖尿病かも??
他部位の骨格系の問題かも??
整形外科領域以外の問題かも??

一人で歩いてくる患者に対して鍼灸治療で問題が生じる恐れは?
などについてしりましょう。

肩が痛い、この一言からなにを思えるか、です。
ではいってみましょう。


鑑別 大きく3つ

①筋骨格系が原因

②内臓病変が原因

③内臓性以外の病変が原因の場合

①は問題ないです。②については鑑別法として

1)内臓特有の症状がある

2)夜間痛がある

3)痛みの部位が明確ではない

4)体動の悪化がほとんどない

この4つ。

細かく見ていくと

1)内臓特有の症状

A 頸肩腕上肢の痛みしびれ
 ・肺
 パンコースト腫瘍で咳やたんの症状は進行が進んでから。
 一般的な呼吸器疾患は咳たんは必発 プラス寝汗と発熱

 ・SVC(上大静脈洞症候群)
 肺がん 食道がん 縦隔癌 →頚部の浮腫 頚静脈の怒張

 ・乳がん →進行しないと症状は起きない

 ・心臓  →狭心症や心因梗塞 高齢者は無症状あり 
        これらは胸痛必発 前駆症状として前頚痛・左上肢痛


なので頚 肩 上肢の痛みしびれ麻痺が主訴の場合
鑑別対象はパンコースト腫瘍とSVCが考えられる

B 腰背部痛 股関節下肢への痛みしびれ麻痺など

・腎臓 →急性腎炎 腎石 尿路結石が考えられる
 
急性腎炎では高血圧になるが浮腫は軽度
腎石尿路結石では腎症状があまりない。腎病変は脊椎肋骨角部の叩打痛で判断(三焦・腎・志室)


・婦人生殖器 子宮筋腫や子宮内膜症
不正出血や生理痛が必発+腫瘍が触診可能
 
C 共通

・脳脊髄→痛み<神経症状(痺れ麻痺感覚異常)
 
しかし脳腫瘍の場合は発症部位によって痛み・神経症状が発現しない

・膠原病→(特にPSS)→どんな症状でも起こりえる
一般的には関節痛・日光過敏症と緩徐進行性

・DM→進行してから→病識があるが患者意識が甘い



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1)-2 内臓特有の症状がない場合

・脳腫瘍・・・・できる部位により違う+進行しないとでない

頭痛はないことが多いが牽引痛がでることもある

・肺がん・・・・呼吸器症状がない場合が多い

SVC 頚部静脈の怒張、頚部浮腫
五十肩及び胸郭出口症候群の症状は頑固な肩こり
嗄声は反回神経の圧迫

・肝・胆・胆管・+すい臓は臓器の症状はないが
倦怠感や黄疸、背部痛、嘔気、食道静脈瘤の破裂など!!


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2)夜間痛がある

安静時のほうが痛み(副交感神経優位のときという意味)安静時と運動時も痛みがかわらないものではなく、一定姿勢保持するときに痛みが出る、かレム睡眠時(ほとんど血液が内臓にいっているとき)に痛むことをいう

原因は内臓への血流増加と圧迫による血流阻害によって臓器内浮腫がおきること

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悪性腫瘍と急性慢性内臓炎症の見分け方は??

悪性腫瘍は階段状の悪化で1年から数ヶ月スパン
急性内臓炎症は急速に悪化、数分から2,3日
慢性内蔵炎症は症状の消長を繰り返す

悪性腫瘍・内臓炎症の鑑別は発症経過で判断できるのだ。


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3)痛みの部位が明確でない

指で指し示せないというと内臓もしくは深部筋、を考えられる

しかし内臓であっても炎症が進行すると局在性が出てたとえば胆は右肩、すい臓は左肩、腎は背腰部など

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4)体動による変化がない

安静時と体動時の痛みが不変。このときは指で指し示せるかをみて指し示せたら心因性、示せなければ内臓性を考える。

安静時痛か一定姿勢保持痛かをみる。
一定姿勢保持痛みで圧迫や牽引で痛むときは筋骨格系で楽な姿勢がありそれ以外は痛いときは判断が難しく、牽引で痛み圧迫で楽になるのは内臓性を考える。

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