血漿膠質浸透圧の浮腫とアルブミンについて
★浮腫が起きる要因と場所についてのまとめ
原因は
①タンパク質の摂取不足
アルブミンはタンパク質からアミノ酸になり肝臓で生成されます。材料がないともちろんダメ。
②小腸での吸収障害
アミノ酸は小腸で吸収されます。クローン病なんかでは障害されます。
③肝臓の障害
肝臓でアルブミンがアミノ酸から生成されます。肝硬変や肝がんでは生成ができなくなります。
ここまででアルブミンができました。
ではそれでもアルブミンが血液中からいなくなってしまうことがあります。アルブミンは本来血液中からほとんど出ないのに出てってしまうことが問題となります。
④糸球体腎炎
糸球体の穴が大きくなってしまいタンパク質(アルブミン)が流出してしまうことです。ネフローゼ症候群でも起こります。
⑤血管透過性亢進
重症熱傷や滲出性の腹水や胸水では血管透過性が亢進しタンパクも出てってしまいます。
*炎症時は流出したタンパクはリンパで回収されるので浸透圧変化がないです
図にするとよくわかる↑
浮腫が起こる原因に
①摂取タンパク質の減少
②クローン病
③小腸の吸収障害
④肝硬変 肝がん
⑤糸球体腎炎
⑥ネフローゼ症候群
⑦重症熱傷
があげられることになる。