握力
意義
握力低下が顕著な場合脊髄症を疑う。
また治療の成果の指標にもなる
希に頸椎の腫瘍、パンコースト腫瘍、手根管症候群、肩手症候群なども
後屈痛・側屈痛・回旋痛
意義
胸郭出口症候群や肩関節疾患で痛みがでる。
上肢への放散痛やしびれが出たら神経根症である可能性がたかい。
モーリーテスト(鎖骨上窩の胸鎖乳突筋から2横指外の斜角筋を圧迫していたみがでるか)
意義
胸郭出口症候群をみる。前斜角筋を圧迫しているテストでその後方には腕神経叢があるので軽度の圧迫でも痛みは生じる。なので左右差を見るのが大切。
胸郭出口症候群
神経根症
陽性率は高いのでこれだけの判断はできかねる
アドソンテスト(両手を患者自身の膝に置いてもらい両腕の橈骨動脈の拍動を確認して患側に首を回旋させて後屈してもらう。そこで深呼吸させ息をすってもらってから止めてもらって脈を診る)
意義
胸郭出口症候群や斜角筋の緊張で症状が出ている場合は脈が減弱したり消失する。
神経根症状の場合は痛みはでても脈の減弱などは出ない。
筋委縮(左右の手の筋肉をみる)
意義
脊髄症などで萎縮を見る
神経根症や胸郭出口症候群では萎縮を見ることはすくなく、でても軽度。
まれであるがパンコースト腫瘍では小手筋、肩手症候群では手の皮膚や爪、筋肉に手根管症候群では母指球筋などに萎縮をみる。
触覚障害(筆などで母指、中指、小指のラインで触る)
意義
母指C6
中指C7
小指C8
その部位で異常があればその支配している神経根の障害が疑える
おもに神経根疾患を判断する
二頭筋反射(手のひらを上にして力を抜かせて二頭筋腱に置いた検者の母指の上から打腱器でたたく。母指で軽く腱を圧迫させるのがコツ。正常で屈曲する)
意義
C5またはC6の神経根障害のあるときに減弱する。脊髄症では半数が亢進す
るが鑑別はほかの検査も合わせておこなう。
腕橈骨筋反射(手のひらを垂直にさせ橈骨の下方三分の一をたたく。検者は下から腕を支える感じにもつ)
意義
C6神経根に障害があるかをみる。
三頭筋反射(上肢を後ろに引いて肘を曲げさせる。力を抜かせて肘窩上を持ち、肘頭の上方をたたく)
意義
C7神経根に異常があるか見る。