肺 相傅(-_\)(/_-)憂
位置と形状
第3胸椎に付着し諸臓の蓋となっています。
生理機能
①気を主り、呼吸を主ります。宗気 を生成し、気の昇降出入を調節しています。また、天の清らかな気を体内に導き体内の濁った気を排除します。(吐古納新)
②宣発・粛降を主ります。宣発とは、体内の濁気を排出すること、脾で吸収された津液や水穀の精微を全身に輸送すること、衛気を体表に巡らせ腠理を開閉し余分な津液を汗として排泄することをいいます。粛降とは自然界の清気を吸収すること、水穀の精微・津液・清気を下に輸送すること、異物を取り除き肺の清潔な状態を保つことをいいます。
③通調水道を主り、体内の水分の代謝を調整しています。肺は水の上源であり、脾・胃から送られてきた津液を宣発により全身を巡らせ、一部は体表から汗として排泄します。また、不用な津液を粛降により膀胱に降ろし、腎・膀胱の作用により尿として排泄します。
④百脈を朝じ、治節を主ります。百脈を朝じるとは、全身の血が血脈を通じて肺に集められ、肺で気体の交換を行い、また全身に輸送されることを意味します。治節とは管理・調節の意味であり、具体的には呼吸の調節、気の昇降出入の調節、血液運行の調節、津液の輸布・運行・排泄の調節があります。
⑤気血の運行を調節していることにより、心を補佐し、臓腑の機能を調節します。
⑥皮毛を支配し、汗腺を調節します。
⑦魄を舎します。
⑧鼻に開竅し。この機能を支配しています。
⑨肺の液は涕(てい・鼻水)であり、志は憂