DVDを観た後、原作を読んでみた。

 

 前半は原作に忠実に描かれていたが、中盤から後半にかけては原作にないエピソードがあったり、原作の内容を変えていたりしていたが、全体的に特に原作の持つニュアンスが損なわれているという印象はなかった。広末涼子演ずる「秋ちゃん」と浅野忠信演ずる「大谷」の心中シーンや堤真一演ずる「辻」は原作には出て来ないが、それぞれ、いい味を出している。何よりも松たか子演ずる「佐知」の小料理屋で働く姿が可愛らしくて良い。また、浅野忠信の「大谷」も退廃的な太宰を彷彿させている。戦後日本の貧しくも元気に生きている人々の姿にも好感が持てる。