金沢の出張から帰ってきて、いま部屋はローズウッドの香り、音楽はハープの音色で森林の雰囲気を演出中。昨日のピラティスとアロマがよかったのか、身体がすごく楽です。明日の東京日帰り出張もルンルン気分で行けそうです。
さて、今日は朝からエイムのスタッフの方に向けたプログラムセールスの研修でした。私の研修は、セールストークを学ぶというより、初めてフィットネスクラブに来られたお客様の気持ちにどれだけ近づくことができるか、そのときの不安や緊張をどれほど共感できるか・・・といったことをカウンセリング手法を使いながら、ドリルワークで進めてみました。スタッフの皆さんは、本当に一生懸命取り組んでくれたと思います。でも、実のところ私もよくあることなんですが、お客様や相手のことを感じ取ったり、共感する前についつい一方的にプログラムの紹介をしてしまうことがあります。そんなつもりはないのに、相手との会話の間が耐えられなくなって、一方的に話してしまうこともよく見受けられる光景です。今日のドリルでもありましたが、せっかく相手が自分のことを話し出しているのに、その話を受けることができず、すぐにプログラム紹介をしてしまったり、同じスタッフ同士のドリルなので照れもあるかとは思うのですが、相手の顔や目を見ることができなかったり・・・四苦八苦しながらドリルに取り組んでいるスタッフを見ていると、これは、単に彼らだけの問題でなく、世の中全体の傾向かもしれないなぁ~なんて。会話が単語になってしまったり、話がつながらなかったり、照れたような笑いでごまかしてしまったり・・・
素敵なコミュニケーションは、まずは相手の話を聴くことからそれから、相手の気持ちに寄り添うこと
そして相手を受け入れること・・・頭でわかっていても、意外と自分の行動に置き換えてみたらできていない自分に気づくはずです。私も、自分の弱さを知りながら意識をすることから、取り組んだのが数年前にカウンセリングの勉強を始めたときです。できない自分、できていない自分を認めること、受け入れることがつらかったことが思い出されます。インストラクターとしてずいぶん長く高慢ちきなことをしていた自分に気づいて情けなかったのです。知らないこと(気づかないこと)はある意味幸せでしたが、自分ひとり気づけていない恥ずかしさは何とも言えず、それを受け入れるまでに時間がかかったことも覚えています。でも、そのことがきっかけで、明らかにいろんな人との人間関係はとても楽になったし、ますます人が好きになったのも事実です。
私達の仕事は、まず「人ありき!」「人大好き人間」でないと務まらないような気がします。「エアロビクスが好き」「ヨガが最高!」「なんてったてダンス!」といくら言っても、インストラクターはそこに「人」がいないと成り立たない商売です。「人」をハッピーにできる仕事だからこそ「人」を大事にしなければいけない。いろんな人がいるけど、いろんな人を受け入れるためには1人1人を知ろうとしなければ・・・そして感じ取っていかなければ・・・そのやりとりの中で、相手も自分という人間を感じ取ってくれるはずだから・・・今日のスタッフ達にも、その1歩が踏み出せることを密かに願っている私です。言葉にはしなかったけれど、ちょっぴり彼らが抱えている心の枷を感じてしまったから・・・22人の心の声をもっと聴きたかったかな?
ブログを書きながら、みんなの顔を思い出しています。
聞くことは耳があればできるけど、聴くことは心がないとできないなぁ~~~ ほ・ん・と・に