今日は、娘の卒業式でした。あっという間の18年間。いつのまにか大きくなっていました。

私の場合は、特に産後2ヶ月から仕事に復帰してしまい、子育ては、おばあちゃんやおじいちゃんの手助け無しでは

ここまでこれなかったと思います。また身内だけでなくスタッフやクラブのマネージャーにも無理を言って子連れでレッスンに行ったこともあります。そういえば、ちょうどアグネスちゃんの子連れでの仕事の是非で、マスコミが大賑わいしていたので、私も「子供連れてまで、レッスンするなんて・・・」と言われたこともありました。ちょっとめげそうな私を「女も仕事を続けるほうがいい!そのためにはいろんな人に協力してもらえばいい!私が半分手伝ってあげるから外野の声を気にするな!」と言ってくれたのは、2年前に亡くなった母です。母も生涯働きづくめの人でした。いつも仕事に向かっている後姿ばかりで、子供の頃はしょっちゅう肩たたきをさせられたものです。自分が18歳のときは、大学受験に失敗して一人で布団の中で泣いたのですが、何も言わず予備校に行かせてくれたこと・・・今思えば、自分も娘を持っていろいろと感じること気づくことばかりです。

そんなことを亡くなった母と本当に語りたかったと思います。私の娘は、私と違ってほとんど病気知らずで、私も安心して仕事が続けられたという、本当に親孝行の娘です。1人娘でかなりわがままになってもよさそうなのに、変に大人びてクールな奴です。私の行動を、気づかぬうちにしっかりとチェックし、分析しているようなところがあります。B型のくせに、変なところが几帳面で、こだわりを持っていたりします。いつも「なんくるないさぁ~~」と吹き飛ばしている私の大雑把さとはかなり違います。主人のDNAにもないのに・・・でも娘は思いっきり主人に似ています。ハンコのように似ています。

本人は、「似ていること」が複雑な様子ですが・・・


なんて今日は、娘の紹介をしてしまいましたが、肝心の卒業式ははっきり言って私は眠ってしまいそうでした。寝てはいけないと思いつつ、延々と続く祝辞に型どおりの進行・・・仕方がないので祝辞を述べる人のプレゼンテーションの分析をしながら頭を働かせるように、、、そうやって聞いていると型どおりのコメントを読む人、行き当たりばったりで同じフレーズばかり並べる人、いろんな題材を出しすぎて結局何を伝えたいのかよくわからない人・・・感動するプレゼンテーションとは何なのか?18歳の若者達が今新しい世界に旅立とうとするときの祝辞を、どういった気持ちで思いをこめて伝えようとしているのか?わかりづらく、娘の記念日が少し寂しく感じてしまいました。娘も同じような気持ちを抱いたようですが・・・

でも、3年間やり通した吹奏楽部のクラブの後輩達が奏でる音楽に乗って、会場を出て行くとき、やはり熱いものがこみ上げてきました。そこでの演奏は、言葉ではなかったけど、卒業していく先輩達へのエールが感じられたからです。音楽で、楽器で思いを伝えられるのは、ちょっとうらやましい気持ちです。

家では、晩御飯のときに思いっきり一言「おめでとう!」力強く言いました。これで十分だと思います。私の娘に対する思いは・・・娘も一言はっきりと「ありがとう!」とちょこんと頭を下げました。今日の一番の感動場面でした。


  娘の仲良しフレンドです