「つぶれますね・・・」 | 【官公庁の実績も多数】東海地区の人材研修・セミナー各種

【官公庁の実績も多数】東海地区の人材研修・セミナー各種

ホスピタリティ業界の接遇マナーをはじめ、企業の業務改善・効率化・タイムマネジメント研修など。整理整頓収納コーチングのスキルを使った「上から目線ゼロ」の研修・コンサルティングを目指しています。

今日、久しぶりにある人物と電話しました。

 

その人は、元仕事のパートナーといいましょうか、

 

同じ事務所で、その組織の幹部として机を並べた相手でもあるんですが、

 

ちょっといま、面倒な仕事をしています。

 

 

面倒な仕事というのは、

 

「企業再生」です。

 

 

その企業はオーナーが年配の方で、

 

どちらかというと(というかそのままかな)

 

ワンマン経営者なんですね。

 

 

ワンマン経営者が悪いということはないのですが、

 

 

経営の主軸となる「ビジョン」がないのです。

 

 

それどころか、最低限その業界への「情熱」もありません。

 

 

では、どうしてその事業を営んでいるかというと、

 

「儲かりそうな業界だと思ったから」というのが一番なんですね。

 

 

これは、とても怖いパターンですよね。

 

 

その知人は、いまその企業の再生を任されていて、

 

というよりも、その企業の中でコンサルテーションをしながら、

 

かつフィールドコントロールもしてる状況なんですが、

 

「杉山さん、先が見えないです」という話なんです。

 

 

ヒアリングした限りでは、その企業の経営者の方の、

口癖は以下の通りでした。

 

「なぜ儲からないのか」

「なぜ人が辞めていくのか」

「なぜ自分が尊敬されないのか」

「なぜ無駄に社員に媚びを売らないといけないのか」

「なぜ無駄なミーティングをしないといけないのか」

「なぜ教育をする必要があるのか」

「人件費を抑える方法は他にないのか」

「どこの経費を削ればフローが安定するか」

 

という感じだそうです。

 

 

そこで、人材マネジメントに関する「視点」をいくらお伝えしても、

変わらないらしいのです。

 

これは「スコトーマの原理」が働いているからしょうがないです。

 

そして、育ちつつあった有能な管理職も、そんな社長の行動言動に触れ

次々と辞めているそうです。

それについても

 

「なぜ、あいつらは辞めていくのか」というそうです。

 

 

 

中小企業が、優れた人間を育て、その方々にしっかり定着していただくには、

このような「ボスマネジメント」をしていては、難しい時代が来ています。

 

社員が会社を辞めようと思う理由の最たるものは、

「会社の将来が見えないとき」

「頼りない社長や上司の姿を見たとき」

「頑張っても評価されていないと感じたとき」

です。

 

この3つが、社員が会社を辞めたくなる理由の実に70%を占めます。

 

すごいですよね、この企業は3つとも満たしています。

 

 

当然のことながら、その会社には

「人事評価制度」はありません。

社員が安心して育つ仕組みがない、という状態なのです。

 

共感できるビジョンがないから、将来が描けない。

社長が口にする言葉に情熱がないから信頼できない。

それでもお客様のため自分のために頑張るが、評価もしてもらえない。

 

それでは、だんだんと、いえ、

どんどんとやる気が失われていってもしょうがない状況です。

 

そして、その再生を任された知人も、

「なにが自分の仕事のゴールか、正解がわからないんです」

と言っていました。

「代表の意図する会社にしてあげることが、自分の使命だとしたら、

できるだけ古いトップダウンに体制を整えて、「考えない・モノを言わない社員」で

固めてあげることなんだと思うようになりました。

それが完了したら、自分は去ってもいい
です。」と。

 

 

この経営者の思考回路が、だんだん私の元パートナーの脳内まで

感染してきてしまったように感じました。

怖いですね。インフルエンザ以上の、感染力ですね。

 

 

ところで、

だったらすぎやまさんが助けてあげればいいじゃないという声が聞こえてきそうですが、

私自身が、直接この企業に伺ってコンサルテーションをすることはできません。

 

なぜなら、その経営者の方が、その費用を

「ムダ銭」だと考えている限りは、お邪魔できないですものね。

 

これはコンサルタントへの費用がムダというよりもむしろ、

人材への投資がムダということの表れです。

 

よく私がお伝えしている事ですが、

ヒトは「経費」ではなく「資産」です。

 

このフレーズには、実は大変深い意味合いが含まれているんですが、

それをお伝えしに伺うことも、出来ません。

 

 

私は、押し売りで行商でコンサルして回ることはできません。

 

「企業の収益減少・離職率が下がらないことのワケが

ヒト(従業員)に対する根本的な価値観にあるということ、

その価値観を見直すことが必要だということに、

経費を出す方ご自身が気が付いた時にしか、

わたしがお伺いすることは出来ないのです。

 

 

 

その企業の社員さんたちがかわいそうですが、

 

このままでは、正直、その企業の安定は

難しいのではないでしょうか。

 

企業再生に向けて、一日もはやく

社長さんのスコトーマが外れることを

願うばかりです。

 

あなたの会社は、いかがですか・・・?