忘れられた記憶 | A DOVE IN ARK 〜朝に道を問わば夕べに死すとも可也〜 

A DOVE IN ARK 〜朝に道を問わば夕べに死すとも可也〜 

役者 工藤俊作の駄文日記。徒然に更新
株式会社 オリオンズベルト 移籍

今日、突然に想い出した記憶。

生前に母が言った言葉。

「あんたは小学校に上がる6歳の時、

一度死にかけた事があるんだよ」と。

その時着ていたセーターの色も覚えている。アースカラーと緑色の混毛のセーター。そこまでは覚えているが、その先の記憶が全く消えている。

母が言うには「あんたは道路に飛び出して、大きなトラックが走って来ててあんたは何故か直前に倒れた。見たらトラックの真下にいて、タイヤがあんたのセーターの袖を踏んでた」。


ゾッとした事を想い出した今日。

何かの予知夢か?

今日から気をつけよう。

恐らく、舞台の台本を執筆中で

昔の記憶を掘り起こしている最中だからか、そんな母の記憶まで思い出している。数日前に戦地でリポートをされたある方の取材をさせてもらったばかりだ。その方の父親は画家だった。

先の大戦でシベリアに抑留され、戦後復員される途中も命拾いしながら日本に戻られたそうだ。

その息子さんが大人になり、テレビ局に就職し、戦場リポートをするのか?

死と隣り合わせの中へ。

そこが疑問だった。が、少しカタチに、言葉にならない答えが見えた。


それを台本に反映させていけたらなら

・・・。

写真、中国映画に以前参加した時のラストシーン。