タレント俳優 | ダン・コージのブログ

タレント俳優

今から10年以上も前に黒澤映画『乱』のメーキングビデオを観た時、当時の大御所俳優達が怒られてる場面が映されていた。

殿様の後ろを武将達が歩いて来るシーンで黒澤監督が「君たちはただ歩いてるだけじゃないか、武将一人一人の個性が何も無い!」。

怒られている俳優達は当時の主役級の大物俳優達で、もちろんメインキャストである。

最近の俳優を見て思うことは歩き方どころか、ただ台詞を言っているだけに見える。句読点できれいに切って台詞をそれっぽく言いながら表情を作る。

キャラクター=個性=人間臭さが何もない。刑事も犯人も一般人も衣装が違うだけでキャラクターの考え方、人間が見えない。

そしてメインシーンの背景になった時こそキャラクターで映る工夫をして欲しい。自分がメインシーンになった時は台詞や表情をプッシュしなくてもcameraが中に入って来てくれる。

キャラクターの思考と精神状態だけは押さえて欲しいが、表情の作りすぎは機会の性能が良くなっただけにタレント俳優のエゴが見える。

個性的で魅力的な俳優が少なくなって来た今日ですが、若手俳優達の成長を日々楽しみにしています。

Life Goes On!

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