医療健康ニュース 『冷えに効くショウガは生?温?乾燥?』 | 歯科衛生士(DH)の求人・転職・募集情報【常勤・非常勤・アルバイト・スポット】アクター株式会社

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NEWS  冷えに効くショウガは生?温?乾燥? NEWS


ここ数年、ショウガブームが続いています。今はショウガを使用したドリンクやカップスープなどが開発され、手軽にコンビニでもショウガ商品が手に入るようになりました。Xiangでも今年からドライフルーツのラインナップにスイートジンジャーを加えたところ、飛ぶように売れています。


 ショウガは中国では生姜(しょうきょう)と呼ばれ、紀元前500年ごろから薬用として、漢方処方に頻用されていました。大棗(たいそう)と一緒に配合することでほかの生薬の副作用を軽減することもあり、実に漢方薬の70%に使用されているといわれるほど、漢方の世界でも生姜なくして漢方は成り立たないのです。


 生のものをそのまま乾燥したのを生姜(ショウキョウ)、表面の皮を取り去り、蒸して乾燥したものを乾姜(カンキョウ)と呼びます。咳を鎮め、痰を切り、嘔吐を抑えるほか、解熱や消化器系の機能亢進、腹痛、胃痛や便秘の解消など、実に様々な効能が知られています。乾姜のほうがより温める力が強いといわれています。


 また、おうちの中でのショウガの取り入れ方としては、生で食べるか、熱を通して食べるかで効果も違ってきます。ショウガの成分の中で特に注目されているのが、辛味の主成分であるジンゲロールとショウガオールです。ショウガを加熱したり乾燥させると、ジンゲロールがショウガオールに変化します。


生姜を食べるポイント!

生で食べると…ジンゲロールで風邪対策に熱を加えて食べると…ショウガオールで冷え性対策に


 生ショウガに含まれるジンゲロールは強い殺菌力を持っています。刺身の薬味にショウガを使えば、生臭さを消すだけでなく、殺菌効果による食中毒の予防も期待できます。確かに、お寿司屋さんではガリが添えられているのはショウガの殺菌作用を経験的な知恵として取り入れていたのですね。また、風邪のひき初めには、ウイルスや菌に対しても効果を発揮してくれます。特にゾクッときた風邪には効果的です。風邪のひき初めに生姜湯を飲むのは、殺菌効果と発汗作用で体の表面にいる邪気を吹き飛ばすためなのです。ジンゲロールは空気に触れると成分が変化してしまうので、おろしたてまたはスライスしたてに召し上がることをおすすめします。


 一方、ショウガオールは胃腸の壁を直接刺激して、血流を高め、深部の熱を作り出す働きがあります。とくにショウガオールを多く含む、乾燥しょうがは中国の医学書にも「寒冷腹痛を止める」「中を温める」という薬効が記述され、冷えを改善するため、古くから漢方薬に使われています。冷え性を改善する目的なら、生ショウガより、乾燥したものの方が断然効果が高いのです。自宅でも生姜をスライスして天日干しすれば、1日で乾燥生姜のできあがり。(室内なら1週間程度)スープや紅茶にいれるだけで、漢方を服用した時のようなポカポカ感が実感できます。


Q、どれくらい摂取すればよい? ショウガの摂取量は、1日10gが目安です。スライスなら6枚、おろしたものなら小匙1杯ほどの量です。


Q、たくさん食べてもいい?
 顔や足が火照る、肌の乾燥が気になる、寝汗が出る、イライラしやすい、不眠などの症状が気になる人、中医学の体質で陰虚火旺(いんきょかおう)といわれる性質の人は症状が悪化することがあるので、食べ過ぎに注意しましょう。


冷えた体をぽかぽかにする、オススメの飲み方

★生姜紅茶★

 生姜と薬膳的に温性の紅茶を組み合わせた、冬に飲みたいドリンク。乾燥生姜を使えば、効果倍増。冷え性の人や落ち込み気味、イライラする人にもいいでしょう。黒糖やはちみつなどで甘みをプラスすると飲みやすくなります。


・紅茶 茶葉:ティースプーン一杯
・乾燥生姜 :5スライス
・黒砂糖またははちみつ:お好みで お湯を注ぐだけでOK。寝る前なら、紅茶の代わりに豆乳をあたためて生姜と甘みをプラスしていただいてもいいでしょう。


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有藤文香

薬剤師・国際中医師・中医アロマセラピスト
株式会社Xiang代表。星薬科大学卒業後、世界トップレベルの製薬会社に就職しMRとなる。予防医学の重要性を再確認し、英国サリー州に留学、アロマ代替医療を学ぶ。帰国後、漢方医学と西洋の代替医療であるアロマセラピーを合わせた「中医学で見立てて、アロマでトリートメントする」という「中医アロマセラピー」という新境地を開く。中医アロマブランドXiang(シャン)を立ち上げ、中医アロマ・漢方・スクールの総合サロンを渋谷区代々木上原にオープン。著書に「はじめての中医アロマセラピー」「中医アロマセラピー家庭の医学書」



新聞 日経ウーマンオンライン(日経ヘルス)より
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20120131/117342/