医療福祉ニュース 『<手話>「聞こえない」育児 経験者体験をDVDに』 | 歯科衛生士(DH)の求人・転職・募集情報【常勤・非常勤・アルバイト・スポット】アクター株式会社

歯科衛生士(DH)の求人・転職・募集情報【常勤・非常勤・アルバイト・スポット】アクター株式会社

歯科衛生士(DH)の求人・転職・募集情報をご案内します。
東京・神奈川・埼玉・千葉をはじめ全国の歯科衛生士(DH)の常勤・非常勤・アルバイト情報をご案内いたします。

 歯科医療転職コンサルタントが気になったニュース


NEWS <手話>「聞こえない」育児 経験者体験をDVDに NEWS

耳の聞こえない親が聞こえる子を育てるための情報が乏しい中、社会福祉法人「聴力障害者情報文化センター」(東京都目黒区)がDVD「CODA(コーダ) ぼくたちの親はきこえない」を製作した。当事者の親子が実際に直面した迷いや悩み、それらを乗り越えていく過程などを紹介。希望者に無料配布しており、製作者らは「育児に不安を抱えるろう者の孤立を防ぐとともに、社会の理解を広げたい」と話している。


 「コーダ」は「ChildrenOfDeafAdults(聞こえない親を持つ子供たち)」の略。コーダの研究をしている日本学術振興会の渋谷智子・特別研究員によると、ろう者から生まれる子の約9割は健聴者と言われ、家庭内では手話で育てられ、家庭外では音声日本語を使うことが多い。成長後に手話通訳士になる人もいる。


 DVDは渋谷さんが発案。三菱財団の助成を受け、健聴者、ろう者、コーダのスタッフが1年半がかりで製作した。乳幼児期▽学齢期▽思春期--などの5部構成。当事者がそれぞれの体験を語っており、子供の成長過程に応じた課題や、解決に向けたヒントが示されている。


 乳幼児期の部では、「子供は聞こえるのに手話で育てていいのか」と迷っていた母親が、手話は親子をつなぐ大事な言語だと考え直し、3人の子を育てているケースを収録。学齢期の部では、学校で音読の宿題を出された子が、母親の代わりに健聴者の祖母に教科書のコピーをファクスで送り、電話越しに音読をチェックしてもらった例を紹介している。


 製作に参加した「コーダを育てる会」の伊藤美緒代表(30)は「手話で育てると、子供の日本語能力の発達が遅れてしまうのではと心配するろう者は多い。親も子も多くの悩みに直面するが、DVDを見て『自分たちだけじゃないんだ』と知ってほしい」と話す。


 DVDは2000部作り、約1000部を全国のろう学校などに寄贈、残りを無料配布している。問い合わせはメールで同センター(codadvd@jyoubun-center.or.jp)。【袴田貴行】



新聞毎日新聞より
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111205k0000e040150000c.html