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脳脊髄液減少症:理解を 国際医療福祉大熱海病院教授、「診断基準と治療」講演 /富山
交通事故や激しい運動などの衝撃で脳脊髄(せきずい)液が漏れ、頭痛やめまいなどを起こす「脳脊髄液減少症」。相当数の患者がいると推測されながら、専門医が少ないため実態が把握されず、受診機関も少ない。そこでこの病気について広く知ってもらおうと、治療の第一人者を招いての講演会がこのほど、富山市新総曲輪の県民会館で開かれた。【青山郁子】
脳脊髄液減少症は脊髄を守る硬膜に穴が開き、脳と脊髄の周囲にある髄液が慢性的に漏れ続け、激しい頭痛や吐き気、歩行障害などさまざまな症状が複合的に起こる。治療法として患者本人の血液を注入して穴をふさぐ「ブラッドパッチ療法」があり、12年5月に先進医療として認められた。しかし保険適用外のうえ、北陸には診断、治療を行える医療機関がない。また外見上は健常者と変わらないため、学校や職場での適切な対応もされていないのが現状だ。
この日は医療、教育関係者や患者ら約100人が来場。自らも患者で、「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」(本部・和歌山市)の中井宏さんが「脳脊髄液減少症について」と国際医療福祉大熱海病院の篠永正道教授(脳神経外科)が「診断基準と治療」の演題でそれぞれ講演。中井さんは病気への家族の無理解で離婚に至った患者のケースなどを紹介した。
また篠永教授は、00年ごろからこの病気について研究し、同病院には県内からも多くの患者が通院するなど治療の国内第一人者。この日は、転倒やスポーツ、けんかなどが原因で起こる子どもの症状も解説。脊髄液の量が少なく症状が出やすいことから、小児の慢性頭痛の原因の一つともいわれ、不登校の理由にもなっている。篠永教授は症状が見られたら安静を保ちつつ医療機関の受診を促すようアドバイスした。
また薬で治らない頭痛や原因不明のめまいが続くようなら、この病気の可能性があるという。そしてこの病気を多くの人に知ってもらい、診察できる医療機関を増やすこと、そして保険適用されるよう働きかけることの重要性を訴えた。
毎日新聞より
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