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古いオーディオやジャンクを楽しんでいます!

エッジ交換したFF-125とEAS-5HH10を収める箱を製作します。自作の小型SPを解体してリメイクしました。バッフル板とユニットを外し木目の壁紙を剥がしている所です。奥行きが深いのでノコギリで前側を75mmで切断しました。

切断した左右の側板をバッフル面に貼り付けて箱にしました。クランプで2枚を合わせ幅150mmにし木ネジで仮留めしボンドで接着しています。この箱は裏板は取り外し可能になっています。150x250x140mmの箱になりました。

この箱のリユースに際して以前のすべての木ネジを取り外したらこんなにありました。板は木工ボンドで接着しているので問題ありません。

フロントにユニットの丸穴とネジ位置を罫書きます。

ジグソーで円形の穴をあけました。バリは木工やすりで落とします。

 

 

木ネジの痕や隙間を木工パテで埋めてミニサンダーで表面を仕上げます。今回交換用のやすりを粗さの違いで3種類準備しました。

 

 

暫定でユニットを取り付け小型アンプで鳴らしてみました。いい感じです。

9mm厚合板の表面仕上げは艶消しの黒で塗装する事にしました。

水性の塗料を使いました。匂いが無いのと手や刷毛の汚れは水洗いで落とせます。

 

 

裏板を付けてユニットを取り付けます。5HH10は以下の記事のネットワークを使います。

 

 

吸音材代わりに100円ショップで買った換気扇のフィルター入れました。

パッキンを挟みネジを閉めて完成しました。

小さな密閉型ですが元気に鳴りました。5HH10のアッテネーターはほぼ絞っています。10cmのダブルバスレルのSPと同時に鳴らすと低音が補われてバランスが良いです。しばらくはこれで楽しみたいと思います。

 

 

 

古いユニットを使った自作スピーカーのリメイク作業を進めています。仮組してはケーブルをつなぐのですが末端がばらけたり錆びたりして扱いにくいです。

そこでストレート型の圧着端子を取り付けてみる事にしました。信頼のニチフ製のカタログから選びます。品番はこのような意味を持つようです。

ワンタッチのスピーカー端子に接続するので棒形から選びました。

ケーブルに合わせて品番は TC 1.25-11Sとしました。絶縁キャップの赤黒と合わせてネットで注文して届きました。端子は100個で736円、キャップは100個が各232円と229円でした。

 

 

 

 

 

圧着は専用の工具を使います。40年前のSP自作時に購入した物ですが健在です。

ワイヤーストリッパ―でケーブルを剥き直しました。被覆がやわらかいケーブルは電線径自動(写真下の緑色)は使いにくく固定(写真上の赤色)の方がきれいに剥けます。

 

 

 

 

圧着する時は印のある部分に歯の位置を合わせます。

圧着した様子です。

絶縁キャップを被せて出来上がりです。

製作中のスピーカー端子に接続するとこんな感じです。使いやすくなりました。

極性が見分けにくいケーブルには色付きの絶縁キャプが役立ちます。

たくさんあるケーブルの処理を徐々に進めておきたいと思います。

 

(7/15追記:40年前に太いSPケーブルに使用した5.5㎟端子の余りが紙箱で出てきました)

自作スピーカーを解体して取り外した CORAL の 20cm フルレンジスピーカー 8F-60です。1980年代に友人から譲り受けたユニットです。当時の定価は1本が12,000円でした。

 

エッジは朽ちる事も無く今でも問題ありません。40年経過していますがこの耐久性はすごいです。このような品質の製品を作るCORALが無くなったのは残念です。カタログを調べると1976年版にすでにこのモデルの掲載がありました。

 

重量は5.2kgもあります。マグネットが大きいです。当時ライバルのJBL 20cm LE8T-H は音圧89dB 重量3.9kgでした。

 

ターミナルはワンタッチ式です。

 

82年のカタログにはA-70シリーズと共に掲載されていました。口径違いで数種類ありました。モデル名の最初の数字は口径のインチサイズを表しているようです。

 

CORALやFostex以外のオーディオメーカー各社も自作用スピーカーユニットを発売している良い時代でした。

 

 

先日解体した自作スピーカーから取り外した端子板です。裏側にネットワークが付いています。

これはソニーの APM-707AVという1986年頃のスピーカーの部品です。以下は当時の商品のしおりからの抜粋です。大きな低域用に見えるユニットはドロンコーンです。

 

駆動されているのは上側の2つのユニットで2WAYとなっています。カタログからはクロスオーバー周波数がわかりません。ネットワークの部品はこんな感じです。

 

部品を観察するとコイルとコンデンサの値の表示が読めました。

 

黒い正体不明の部品がありますが、これは自動復帰するヒューズのようです。テスターでは、ほぼゼロオームを示していました。50Hz,60Hzの記載があったので本来電源ライン用の部品のようです。

 

これらより回路図を書いてみると以下のようになりました。LとCで構成された 12dB/octの回路です。

 

ネットワークの定数表に以下があります。この表は8Ω用で、4ΩはLは1/2 Cは2倍、16ΩはLは2倍 Cは1/2で値を出します。これより周波数を類推してみます。

(コーラル技術資料より抜粋)

 

値から推測する周波数はおよそ高域ユニット側は 3kHz、低域側は 1.5kHzくらいでしょうか。

 

5kHz以下の周波数では高域側は+31%、低域側は-24%の範囲で設定した方が音のつながりが良いとの事です。これらより 2.2kHzくらいがこの回路のクロスオーバー周波数でしょうか。

 

この部品を FF-125 (12cmフルレンジ)+ EAS-5HH10 (ホーンツイーター)に適用を考えたのですが、5HH10に使うにはクロスオーバー周波数が低い感じです。

古い自作スピーカーを解体して取り出した Technics のホーンツイター EAS-5HH10です。およそ30年前の古い物になります。

 

以前にこのモデルの説明書を以下の記事にアップしています。

 

 

裏側はこんな感じです。

 

これを先日修理した Fostexのフルレンジ FF-125にスーパーツイーターとして組み合わせます。コンデンサを1つ直列に入れて6dB/oct としレベル調整用にアッテネーターを挿入します。

コンデンサを 2.2μFとし以下の式に代入するとカットオフ周波数は約 f=9kHz となります。

(CORALの資料より抜粋)

 

又、EAS-5HH10の説明書には下記に表があり  6dB/octの時の C=2.2μFは f=10kHzとありCORALの式での計算値とほぼ一致します。

 

解体したSPから取り出した 2.2μFのコンデンサとアッテネータをリメイクするエンクロージャーの裏板に取り付けている所です。アッテネーターは裏側のスピーカー端子の横に配置しました。ユニット側の配線の先には取り外しを容易にする為にファストン端子を圧着しました。

 

現在12cmフルレンジ(FF-125)+ツイーター(EAS-5HH10)の小型スピーカーを自作スピーカーの箱をリメイクする方法で製作中です。