総評:79点(ヒュンダイ車やたらフィーチャー指数99%)

原題    ANT-MAN AND THE WASP
製作年    2018年
製作国    アメリカ
配給    ディズニー
上映時間    118分

(あらすじ)頼りなさすぎるヒーロー、アントマン(ポール・ラッド)と完璧すぎるヒロイン、ワスプ(エヴァンジェリン・リリー)。2人の前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女ゴースト(ハンナ・ジョン・カメン)が現れる。ゴーストが狙うのは、アントマン誕生の鍵を握る研究所。敵の手に渡れば、世界中であらゆるもののサイズが自在に操られてしまう。さらに、金目当ての武器ディーラーからの襲撃や、アントマンを監視するFBIの追跡も加わり、人や車、ビルなど全てのサイズが変幻自在に変わる“何でもアリ”の大騒動に!ユニークなパワーと微妙なチームワークで、アントマンとワスプは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか……?

 

悪くはないんだけど、わざわざ2つくってやる話なんだろうか・・・?

 

今回の映画の内容を、身も蓋もなく要約すると、こうなります。

「長年行方不明になっている知り合いのお母さんを助けだすための設備を、チンピラと、ワケあり美女が狙ってる。旦那さんが奥さんを探している間、そいつらから設備を守りぬく話」

 

いかがでしょう。恣意的に書いていますが、なんだかスケールが小さい話っぽいですよね。でも残念ながら、ストーリーの骨格はこれ以上でも以下でもありません。勝手に期待したこっちが悪いのですが、何しろこの映画はMCU最大の事件、インフィニティウォー直後の公開。さすがに、直接的にしろ間接的にしろ、アベンジャーズ本編と話を絡めてくると予想していました。今回のストーリー内での発見がサノス攻略や崩壊した世界復活への一端となりうるかも、とかね。だけどそういうのは殆どなし。ポストクレジットシーンで帳尻をあわせるように、あるキャラクターがサノスの指パッチンによって消失したのであろうシーンが挿入されますが、ちょっと待てと。

 

確かにスコットやその仲間や家族たちが暮らしているのはサンフランシスコだった気がしますが、ニューヨークやワカンダにサノス配下の軍勢が現れ、大暴れしている間、主人公以下、ハンク・ピム博士やワスプさんらアントマンチームは、我関せずと、ゴーストの治療物質探しをしてるのかいと。アベンジャーズを助けにいくでもなく、娘や元嫁家族を守りに行くでもなくね。

 

アベンジャーズ4に関してはまだ何も詳細は判りませんが、正直言ってシビルウォーにて登場した際、アントマンの「とってつけた感」や「異物感」はぬぐい切れないものがありました。このままだと、このアントマン、アベンジャーズ4で再登場したとしても、扱いの小ささは保証されたようなものです。10年で20本近い映画が製作されてきたMCUにおいて、アントマンはやや低年齢向きのコメディリリーフ担当という位置付けで固定されているのかもしれませんね。

 

いちゃもんばっかり書いてますが、撮影やアクションやコメディ演出、キャラクター造形など前作の良いところはほぼ踏襲しており、登場キャラクターが増えたせいもあって、『アントマン』ならではの世界観は深みを増したように思います。(マイケル・ペーニャのリップシンク長話は、前作で評判よかったからといって天丼しないでほしかったけど。)ですから前述したような話の小ささは否めなくとも、決してつまらなくはない、むしろどっちかというとはっきり楽しい映画であることは間違いありません。

 

特にゴースト(ハンナ・ジョン・カメン)が良かったなあ。中の人も美しいし、その能力もミステリアスで、チートっぽい能力を操るアントマン&ワスプの向こうを張るに充分でした。ただね・・・鑑賞済みの方ならお分かりのように、彼女はヴィランではないですよね・・・。だって超痛いんだもん、仕方ないよ。コスチュームもスパイダーグウェンぽくて好みでした。

僕なんかトウがたったワスプ(エヴァンジェリン・リリー)より、ゴーストがアベンジャーズ入りしてくんないかなあなんて思ったりしました。

 

そんなわけで、個人的にもはや生きがいとなりつつあるMCU最新作でありましたが、まあそこそこの満足感を得る(主にゴーストのおかげで)結果となりました。他に書くことも思いつかないんでこのへんで。

 

↓めぼしいゴーストフィギュアがこれしかなくて憤慨中

↓今回助けられた女性が出てるアメコミ映画(なんだその紹介)

↓前作のヴィラン。ゴーストといい、アントマンはヴィランのデザインが素晴らしい