全寮制のミッションスクールに通うトツ子は
うれしい色、楽しい色、穏やかな色など、幼いころから人が「色」として見える
そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ
街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイの3人でバンドを組むことになる

離島の古い教会を練習場所に、それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき、いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める…


『映画 聲の形』の山田尚子監督が、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を
絵画のような美しい映像でつづったオリジナルアニメーション映画

きみ役の髙石あかりさんはもちろん知ってるけど
トツ子役の鈴川紗由さんと、ルイ役の木戸大聖さんって誰だ?と思っていたら

木戸大聖さんは、ドラマ「海のはじまり」は見ていないけど…

『先生!口裂け女です!』の主人公だと知って
ああ!と思い出しました

一方、鈴川紗由さんは
大河ドラマ「どうする家康」等の出演もあったようですが…
これといった役の映画やドラマは無い様子
これからの方のようです
この3人の声が、いい意味で声優さんぽくなくって
すごくいいなと思いました

特に髙石あかりさんは、これまで映画やドラマで演じてきた活発な役とは真逆のキャラを演じており…
新たに役の幅を広げたなという感じです

人によっては「やっぱり声優をずっとやって来ていない人はダメだ!」とヒステリックに批判するヤツがいるのでしょうが
僕は今回の3人は、昔のド下手クソな役者が演じていたそれとは「確実に違う」と強く思います

今回は、3人のドラマを丹念に描くというよりも
トツ子を中心に、これから始まっていくドラマの序盤を描いたという印象

この後は、映画を観た人それぞれが思い描いていくのだと思います

人それぞれ好みはあるのでしょうが
僕はとてもいい作品だなと思いました

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]