高校教師の原美鈴は、女であることの不平等さを感じながらも、そのことから目を背けて生きている

そんなある日、親友の渕野美奈子から、早藤雅巳と婚約したことを告げられるが

早藤こそ美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人だった

早藤を忌み嫌いながらも、つい呼び出しに応じてしまう美鈴

そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希から性の悩みを打ち明けられた彼女は、思わず本音を漏らしてしまう

新妻は自分に対して本音をさらけ出してくれた美鈴にひかれていくが…


男女間の性の格差を描いて反響を呼んだ鳥飼茜の同名漫画を実写映画化


本編の内容よりも、別な方面で話題になってしまった一本


まず僕が一番気になったのは

キーになる美鈴が早藤に犯されるシーンで

美鈴演じる奈緒さんがバストトップすら見せないこと


もう一回、美鈴と早藤のラブホでのカラミがありますが

やはりバストトップを見せないのはおかしいと思う

風間さんは全裸なのにねてへぺろ


ここで三木監督は奈緒さんのブラがとれそうでとれないという

“いかにも昔の、昭和の選択”をしているけど

この選択がそもそも古くさいんです


こんなんで「おお-ッ!」となるだなんて、今の客をナメたらいかん!

主演女優が脱げないなら脱げないで

別の表現方法を考えなアカンよ!


その点、親友・美奈子役の三吉彩花さんはエラかったね
彼女のこれまでの経歴を覆してのアレなので、まあ納得は出来ます

それを考えると、やはりインティマシーコーディネーターを入れなかったのは
完全に監督の選択ミスでしょう!

早藤役の風間俊介さんは、観ていてムカムカするほどイヤ~な男を好演しているし

新妻クン役の猪狩蒼弥くんは、まさかアイドルグループ「HiHi Jets」のメンバーだとは思わなかったなあ

とてもいい演技をしていたと思います

もちろん主演の奈緒さんだって!


俺は俺で、もっとやりたいことがあったんだよ!という三木監督の恨み節が聞こえてくるようですが
この作品が若干(僕はこの程度だと思う)消化不良なのは、完全に監督の責任

役者たちは目一杯頑張っています
それを見届けるだけでも、映画館で観る価値はあると思いますよ
[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]