熊本地震をきっかけに出会った
40代の書店員・戸馳灯、30代の精神科医・三角鹿乃子、20代のアパレルショップ店員・波多浦仁は
家族でも恋人でもなく年齢も職業も境遇もそれぞれ異なるが、愛猫ミカヅキを囲んで仲良く共同生活を送っている
いつも一緒に食卓を囲み、時には悩みながらも優しく寄り添ってきた3人の生活は
灯が編集者の長浜一生と出会ったことで次第に変化していく
鹿乃子と仁も、小説家の網田すみ江や牛丸つぐみとの新たな交流を通して自分自身を見つめ直していく…

迷える3人の大人たちと猫が織りなす共同生活を描いたウオズミアミによる同名コミックを実写映画化


上村奈帆(かみむらなほ)監督が脚本も書いていた本作

『市子』の脚本も手がけていた彼女ですが

その前から“上村奈帆”の名前を知っていたような気がします

果たして何故だろう…?


まあ、そんなことはともかく

原作コミックは知らないけど、今流行のLGBTQ物だなというのもあったし、予告編から受ける印象から

ちょっとオシャレな映画を目指して、大失敗していなければいいが…と構えて観に行きました


『ハピネス』に引き続き

いやぁ、いいなあコレ♪


『ハピネス』はかなり個人的趣味が影響(?)したかもしれないけど

本作はそういうのはなく、きわめて多くの人に受け入れてもらえるんじゃないでしょうか?


渡邊圭祐さんの演技が上手いのは、ハナからわかっていたけど

安達祐実さんと倉科カナさんの好演は予想以上でした


安達さんはいつもより肩の力が抜けていて

もしかしたら安達祐実史上、最高の演技だったと思うし

倉科さんも、目立たないけど難しい抑えた演技をしていたと思います


LGBTQについては、欧米の作品と比べて
全てにおいて抑制がきいている、控えめなところがいいんじゃないでしょうか?

ラストも、全体的に押しつけがましくない感じがいいと思いました
[私の評価 ☆☆☆☆☆(5つが最高)]