高校2年生のココロとミクは
体育教師の山本から、夏休みに特別補習としてプール掃除を指示される
水の入っていないプールには、隣の野球部グラウンドから飛んできた砂が積もっていた
2人が嫌々ながらも掃除を始めると
同級生で水泳部のチヅルや、水泳部を引退した3年生のユイも加わる
学校生活や恋愛、メイクなど何気ない会話を交わすうちに、彼女たちの悩みが溢れ出し
それぞれの思いが交差していく…

山下敦弘監督が、2019年に開催された第44回四国地区高等学校演劇研究大会で文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した
徳島市立高等学校の同名舞台劇を映画化した青春群像劇

舞台版の原作者・中田夢花が脚本を手がけ

メインキャストにはココロ役の濱尾咲綺、ミク役の仲吉玲亜、ユイ役の花岡すみれが舞台版から続投

映画版からのキャストとして、チヅル役の清田みくりが加わった


城定秀夫監督の『アルプススタンドのはしの方』に引き続き、高校演劇作品の映画化


う~ん、どんな種類の作品でも、上手いこと自分のものにしてしまう城定監督に対し

わりと当たりハズレのある山下敦弘監督

今回は残念ながら、ハズレとは言わないまでも

当たりとは言い難い出来だったと思います


舞台版ではなかったはずの大量の砂が

この映画版ではしっかり存在しているわけで

実際に捨てても捨てても吹き込んでくる砂…


砂が再び吹き込んでくるというよりも

まるで映像の順番が前後している…ミスしているかのように見えてしまい、むしろ作品に対しての雑音になってしまうのと

プールから砂を除去するとてつもない苦労が、画として伝わり辛いと思います


全体的に会話も上滑り気味かな…と

惜しい出来のような気がします

[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]