映画『夢見びと』を観て
オープニングの森川由樹さんのソロのダンスシーンで、僕は心奪われました

わざとらしくない!

いや、冗談じゃないッスよ

何て言うか、きちんと華もあるんですけど

押し付けがましくないんです

品がいい、と言い換えてもいいッスかね


現に、オープニングで彼女と踊る清掃のオジサンや

喫茶店で主人公・マサの親友と歌い踊る若い役者さん達は

“ミュージカルにありがちな演技”にハマってしまっています


異様に不自然な笑顔のオジサン、妙にオーバーアクトな喫茶店の客たち…


いや、これが従来からあるミュージカル的な演出なんです

ミュージカル嫌いな人は、この匂い立つようなわざとらしさが、イヤでイヤで堪らないんだと思います


僕は舞台の人間だけど、こうしてブログをやっているくらい映画も大好きなんで

そのビミョー(あからさま!?)な違いが、とてもよくわかります

細かく説明することは難しいけど、肌感覚でわかるのです

これはもう、信用してもらうしかない!


で、この映画のもう一人の主人公の森川さん

このフツー芝居とミュージカル的なお芝居を往ったり来たりする様が絶妙!

こういう器用な役者は、なかなかいそうでいません!!

森川さんは、別に知り合いでもなんでもないけど
絶妙な“ちょうどよい演技”を繰り広げてくれるのです

彼女の芝居だけでも
『夢見びと』一見の価値あり!です