勤務していた中学校で生徒からのいじめに遭い、教員を辞めた倫子は

仕事を探す中で、あるアルバイトに応募する

それは「インターネットの動画サイトにある残酷な動画をひたすら削除し、検閲する」というものだった

ネットに拡散し続ける死や暴力など、恐ろしい内容に最初は戸惑った倫子だが

削除した内容を被害者の名前と共にノートに書きつづることで気持ちを落ち着かせていく

夫の和也にはコールセンターのバイトをしていると嘘をつき、倫子は次第にこの仕事にのめりこんでいくが…


皆さん、“コンテンツモデレーター”という職業をご存知ですか?

この映画は、先にもあったとおり

インターネット上の不適切なコンテンツを監視する仕事を題材に撮り上げた短編作品です


上映時間は、たったの27分ということなんですが

いやぁ、なんかもうちょっと長い作品を観たかのような…

それでいて、ものすごく充実感のある作品でした!


主演の大西礼芳さんは、これまで『バケモノの子』の声のお仕事も含めた、数々の映像作品で実績を積まれてきた方で

顔もとうに存じ上げているはずなんですが

お名前が「あやか」と読むことも含め、恥ずかしながら認識不足でございました

でも今回できっちり覚えましたよ

監督・脚本は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023で観客賞を受賞した「勝手に死ぬな」をはじめ
ドキュメンタリー、フィクションを問わず多数の短編映画を手がけている天野大地氏

思ったよりもグッとお若い方でビックリしました
先々が非常に楽しみな映像作家さんです

今回テアトル新宿でもおそらく長くはない上映期間のため、鑑賞することはもしかしたら難しいかもしれませんが
可能な方は、出来る限り劇場で鑑賞してあげて欲しいなと思います

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]