渋谷のバーでアルバイトをしながら暮らしている23歳の青年ケイのもとに
行方不明になっていた兄ユウタが故郷の海で自殺したとの知らせが届く
ユウタの葬儀でただひとり泣き続ける女ルミと出会ったケイは
ユウタに乱暴され激しい憎悪を抱きながらも交際していた彼女に強くひかれる
やがて渋谷でルミと再会したケイは彼女への思いをさらに強めていくが
ある時、ルミの全てを知ることになる…

『逆光』で監督デビューを果たした若手俳優・須藤蓮が

同作に続いて『ジョゼと虎と魚たち』などの脚本家・渡辺あやとタッグを組み

ある青年が、死んだ兄の元恋人への恋心に沈んでいく姿を鮮やかな映像美で描いたラブストーリー


まず、超有名なジェームズ・キャメロン監督の『アビス』とは全く関係ないので

誤解のなきようにてへぺろ


昔から俳優が監督した映画って多々あるけど

僕が観ていて「おっ!」と思ったのって

斎藤工(監督時:齊藤工)さんくらいなんだよねえ


ましてや、自分を主役に据えているとなると

伊勢谷友介さんを思い出してしまいます

ブ男のヒガミかもしれないけど

イケメン監督って、バッサリとカットが出来ないんだよねえ

どうしても、映像に映っている自分を切れないんじゃないかなぁ


結局主人公のケイにも、ヒロインのルミにも

今一つ感情移入が出来ない…

(映画『逆光』の時の須藤蓮さん、右は脚本家の渡辺あやさん)


本作は、上映時間105分だけど

僕が思うに、ピンク映画並みの70~80分くらいまで切ることが出来れば

もうちょっと引き締まった作品になったかもしれないね


映像は非常にキレイだと思います

しかし、厳しいことを言うようだけど
この出来では、及第点はあげられないなあ

[私の評価 ☆☆★(5つが最高)]