精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人である伊予田春から手紙が届く
「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた
その後も春は、プラハやアイスランドなど世界各地から手紙を送ってくる
その一方で藤代は、現在の恋人・坂本弥生との結婚の準備を進めていたが
ある日突然、弥生は姿を消してしまう
春はなぜ手紙を送ってきたのか
そして弥生はどこへ消えたのか
ふたつの謎はやがてつながっていく…

川村元気による同名ベストセラー恋愛小説を映画化

映画館で予告編をバンバンやっていた頃から

果たして本作は

良さげな映像が並んでいるけど、ちゃんと映画の体を成しているのか?

と半信半疑…いや、むしろ懐疑的にさえ見ていました


で、結論から言うと

その心配は一切無く

佐藤健、長澤まさみ、森七菜という力のある俳優を使って

丹念に映画を作ったなあという感じです


予告編でも見られる、仲野太賀、ともさかりえ、竹野内豊だけでなく

中島歩、橋本じゅん、高田聖子という非常に力のあるバイプレーヤーを

見事、作品の適材適所に配置したなと、心底感心しました


特に、お笑いの要素が一切無い高田聖子さんの演技を久しぶりに見たような気がします

いい俳優使ってんだから、いい映画が出来て当たり前だろ?と意地悪なことを言う方もあるかもしれませんが

そう上手くはいかないことは、たくさんの映画ファンの方々がご存知でしょう


長編映画監督作品としては、本作が1本目となる

米津玄師「Lemon」など数々のミュージックビデオの演出を手がけてきた山田智和氏

ものすごく手堅い仕事ぶりです


でも山田監督が本当にその技量を試されるのは

2作目以降でしょうね


そういえば、主演の佐藤健さん

今日3月23日が35歳の誕生日だそうです

仮面ライダー電王が、もう35ですってよ!

ビックリですね


でも恋愛のリアルを描くには

佐藤さん35、長澤まさみさん36

ちょうどいい年齢なのかもしれません

[私の評価 ☆☆☆☆(5つが最高)]