自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚(みしまきこ)
ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は
そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う
貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく…

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を
杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ

これ、予告編でも触れられてなかったアンさんの秘密を

僕は映画を観る前から、なんとなく知っていました


まあ大したことじゃないや、と観る前は思っていたけど、改めて映画を観て

これは、知らずに映画を観て、新鮮に驚いた方がいいなと思いました


そんなわけで、この映画に興味がある方は

これ以上深追いせずに、とっとと劇場で観ることをオススメします


宮沢氷魚くん、いいなあ

『エゴイスト』の無垢(?)な青年の役も良かったけど

本作のような、ひとクセふたクセある役もいいですね

プライベートでも、サッサと子供作っちゃったりして驚かされてばかりだけど

今後もいい役者になっていって欲しいものです

先にも書いたとおり

杉咲花ちゃんは言わずもがな!


ただ、彼女にも増して良いのが

アンさんを演じた志尊淳くんですね

僕はあまり日本アカデミー賞というやつは好きじゃないけど

かの賞をはじめ、何でもいいから

彼は評価されるべき役者だと思うな

特に今回のアンさん役は、いいチャンスでしょ?

☆4つあげようかなと思ったんだけど

終盤のある演出…(おそらく原作にもあるのでしょうし、映画を観た人なら見当はつくでしょう)が

僕はあまり好きじゃないので、★1つマイナスです

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]